病院案内
平成27年度富士宮市立病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）
- 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）
- その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード
| 年齢区分 | 0～ | 10～ | 20～ | 30～ | 40～ | 50～ | 60～ | 70～ | 80～ | 90～ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者数 | 265 | 112 | 156 | 281 | 446 | 550 | 1,143 | 1,690 | 1,367 | 376 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 一般病棟の年齢階級別（10歳刻み）の患者数を掲載しています。
- 年齢階級は90歳以上を1つの階級として集計しています。
◆ 解説 ◆
当院は地域の中核病院として、幅広い年齢層の患者さんに質の高い医療を提供しています。70歳代の患者さんが一番多く全体の3割弱を占めています。
また、60歳以上の患者割合は7割を超えており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多くなる傾向が見られます。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位３位まで） ファイルをダウンロード
■ 内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040080x099x0xx | 15歳以上の肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎の治療 | 192 | 18.60 | 14.34 | 5.73 | 78.22 | |
| 060340xx03x00x | 胆管（肝内外）結石、胆管炎の治療 | 106 | 12.17 | 10.93 | 2.83 | 78.39 | |
| 040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎の治療 | 95 | 28.79 | 21.69 | 24.21 | 84.26 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：2,013）◆
内科では肺炎や誤嚥性肺炎の患者さんが多くなっています。肺炎の患者さんは高齢になるほど重症になる傾向があり、入院期間も2週間を超えることが多いです。多職種で診療にあたることにより速やかな病態の改善に努めていますが、当院の平均在院日数は全国平均に比べ若干長めでした。
また、当院では消化管出血や胆道感染といった緊急対応も積極的に行っており、患者数が2番目に多い症例として胆道疾患が挙げられました。
■ 循環器内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 050050xx99100x | 狭心症などの心臓カテーテル検査 | 267 | 3.14 | 3.07 | 0.37 | 69.59 | |
| 050050xx0200xx | 狭心症などの心臓カテーテル治療 | 121 | 3.68 | 4.87 | 0.83 | 69.84 | |
| 050130xx99000x | 心不全の治療 | 79 | 19.66 | 18.30 | 12.66 | 82.01 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：845）◆
循環器内科では、狭心症などの虚血性心疾患に対する治療前後の心臓カテーテル検査や心臓カテーテル治療のための入院が上位を占めています。心臓カテーテルによる治療は狭心症だけでなく、急性心筋梗塞などの患者さんにも行われています。
患者数が3番目に多いのは心不全の患者さんです。平均年齢は82.01歳と高く、後期高齢者に該当する患者さんが多くなっています。
■ 小児科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040080x1xxx0xx | 15歳未満の肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎の治療 | 45 | 6.27 | 5.72 | 0.00 | 3.11 | |
| 040100xxxxx00x | 気管支喘息の治療 | 30 | 6.10 | 6.31 | 3.33 | 3.43 | |
| 140010x199x00x | 早産児、低出生体重児の治療 | 25 | 7.28 | 6.17 | 0.00 | 0.00 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：248）◆
小児科では肺炎や気管支喘息といった呼吸器疾患の患者さんが多くなっています。平均年齢はともに3歳代で、乳幼児に対する呼吸器治療の重要性が伺えます。
患者数が3番目に多いのは低出生体重の患者さんです。当院では地域の中核病院として、このような低出生体重児や早産児に対する治療も積極的に行っています。また、退院後の新生児フォローアップ外来も実施しています。
■ 外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 060335xx0200xx | 胆嚢水腫、胆嚢炎の手術（腹腔鏡下胆嚢摘出術など） | 44 | 6.57 | 7.84 | 0.00 | 62.80 | |
| 060210xx99000x | 腸閉塞の治療 | 41 | 7.95 | 9.17 | 2.44 | 68.27 | |
| 060150xx03xx0x | 虫垂炎の手術（虫垂切除術など） | 37 | 5.65 | 5.56 | 0.00 | 33.08 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：929）◆
外科では胆嚢炎や胆嚢結石などに対する手術患者さんが最も多かったです。クリティカルパスを使用しており、当院の平均在院日数は全国平均よりも1日ほど短くなっています。次に多いのは腸閉塞の患者さんです。この分類に該当するのは食事を止めたりイレウス管を挿入するなど、保存的な治療を選択した患者さんです。
また、患者数が3番目に多いのは虫垂炎の患者さんです。腹腔鏡下手術を積極的に行っており早期退院が可能となっています。当院では鼠径ヘルニアの患者さんも数多く入院されていますが、集計対象外となっています。
■ 整形外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折の手術（人工骨頭挿入術など） | 68 | 19.97 | 28.70 | 80.88 | 82.93 | |
| 160690xx99xx0x | 胸椎骨折、腰椎骨折（胸・腰髄損傷を含む）などの治療 | 10 | 12.30 | 21.52 | 70.00 | 65.50 | |
| 160800xx97xxxx | 股関節大腿近位骨折の手術（その他の手術） | ‐ | ‐ | 20.64 | ‐ | ‐ |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：163）◆
整形外科では手術が必要な骨折や怪我による入院患者さんが多くなっています。半数近くの患者さんは、大腿近位骨折の治療のための入院でした。高齢の患者さんが転倒などで大腿骨を骨折した場合、在院日数は比較的長くなることが多いです。当院では地域連携クリティカルパスを導入しており、平均在院日数が20日前後と短く、転院率も80％を超えています。このように、他院と連携することで切れ目のない医療が提供出来ています。
■ 脳神経外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 010060x099030x | 脳梗塞の治療（JCS10未満） | 90 | 25.07 | 18.08 | 30.00 | 73.24 | |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷の手術（その他の手術） | 27 | 19.85 | 10.02 | 0.00 | 72.81 | 頭部外傷（大人） |
| 010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）の治療（JCS10未満） | 19 | 26.58 | 19.32 | 52.63 | 73.16 | 脳出血急性期 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：310）◆
脳神経外科では脳梗塞の入院が最も多くなっています。脳梗塞急性期の治療としては血栓溶解療法、抗血小板療法、抗凝固療法、脳保護療法などが行われています。2番目に多いのは外傷性硬膜下血腫の患者さんです。頭蓋から血腫を洗浄除去する手術を行っています。
3番目に多いのは脳内出血の患者さんで、約半数の方が転院しています。脳神経外科では他院への転院以外にも、当院の地域包括ケア病棟への転棟を行うことで、急性期治療を経過し在宅復帰を目指す患者さんへの継続的な医療を提供しています。
■ 皮膚科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 080011xx99xxxx | 急性膿皮症の治療 | 12 | 10.33 | 11.97 | 0.00 | 58.75 | |
| 080020xxxxxxxx | 帯状疱疹の治療 | ‐ | ‐ | 8.97 | ‐ | ‐ | |
| 080007xx010xxx | 皮膚の良性腫瘍の手術（皮膚、皮下腫瘍摘出術など） | ‐ | ‐ | 4.38 | ‐ | ‐ |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：70）◆
患者数が1番多いのは急性膿皮症でした。主に蜂窩織炎の患者さんで、高熱を伴うなど外来では十分な治療を行うことが出来ない重症患者さんが入院しています。その他、皮膚科では帯状疱疹や皮膚腫瘍などの入院治療を行いました。
■ 泌尿器科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11012xxx040x0x | 上部尿路疾患の手術（体外衝撃波腎・尿管結石破砕術） | 112 | 2.24 | 2.89 | 0.00 | 56.02 | ESWL |
| 110070xx02020x | 膀胱癌の経尿道的手術（化学療法を伴うもの） | 40 | 5.65 | 8.02 | 0.00 | 70.03 | TUR-Bt |
| 11012xxx020x0x | 上部尿路疾患の手術（経尿道的尿路結石除去術など） | 14 | 7.07 | 5.91 | 0.00 | 60.29 | f-TUL |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：297）◆
泌尿器科では尿管結石や腎結石に対する体外衝撃波結石破砕術目的の患者さんが最も多く、経尿道的尿路結石除去術等を行う患者さんが3番目に多い結果でした。前者は1泊2日、後者は7泊8日のクリティカルパスがそれぞれ作成されており、標準的な医療を提供しています。
また、患者数が2番目に多いのは、膀胱癌の経尿道的手術目的の患者さんでした。
■ 産婦人科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍の手術（子宮全摘術など） | 56 | 9.39 | 10.18 | 0.00 | 47.29 | |
| 12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍の手術（円錐切除術など） | 27 | 3.00 | 3.39 | 0.00 | 36.52 | |
| 120140xxxxxxxx | 流産の手術 | 26 | 2.00 | 2.34 | 0.00 | 32.85 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：371）◆
産婦人科では子宮の良性腫瘍（子宮筋腫、子宮内膜症など）の手術目的の患者さんが最も多くなっています。子宮全摘術の他に子宮筋腫核出や筋腫分娩捻除がこのコードに含まれています。
次いで多いのが子宮頸部異形上皮に対する円錐切除術や流産手術など経膣的手術を要する患者さんでした。経膣的手術では、他に子宮脱手術を20件ほど行っています。
■ 眼科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 020160xx97xxx0 | 網膜剥離の手術 | 52 | 8.85 | 11.08 | 0.00 | 56.08 | 白内障以外 |
| 020200xx9700xx | 黄斑部疾患（黄斑円孔、網膜前膜など）の手術 | 43 | 6.72 | 7.87 | 0.00 | 66.51 | 白内障以外 |
| 020240xx97xxx0 | 硝子体疾患（硝子体出血など）の手術 | 36 | 4.92 | 7.42 | 2.78 | 66.00 | 白内障以外 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：836）◆
眼科の入院の大部分が手術目的の患者さんです。白内障の手術患者さんが全体の7割近くを占めますが、集計対象外となっています。次いで多いのは、網膜剥離の患者さんです。クリティカルパスが使用されており当院の平均在院日数は8.85日で、全国平均よりも2日ほど短くなっています。
また、黄斑部疾患や網膜硝子体疾患など、手術により治療可能な眼科疾患に対して積極的な治療を行っていることは当院の特徴です。
■ 耳鼻咽喉科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数（自院） | 平均在院日数（全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 030230xxxxxxxx | 慢性扁桃炎、扁桃肥大の手術（口蓋扁桃手術など） | 35 | 8.20 | 8.20 | 0.00 | 16.49 | 扁桃摘出（小児） |
| 030400xx99xxxx | 前庭機能障害（めまい症）の治療 | 27 | 5.44 | 5.31 | 0.00 | 62.11 | 眩暈 |
| 030150xx97xxxx | 耳下腺腫瘍、咽頭腫瘍、扁桃腫瘍などの手術（耳下腺腫瘍摘出術など） | 20 | 5.55 | 7.94 | 0.00 | 52.05 | 頸部手術 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数（自院、全国）、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
- DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
- 平均在院日数（全国）は、「2）診断群分類別患者数等」に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数（平成27年度）の公開データを使用しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：304）◆
耳鼻咽喉科で最も多いのは扁桃肥大や慢性扁桃炎で、口蓋扁桃摘出術やアデノイド切除術を行う患者さんです。この分類に該当する患者さんの平均年齢は16.49歳で、7歳以下の患者さんが半数を占めています。また、比較的高齢の患者さんが多い疾患として前庭機能障害（めまい症）が続きます。
この他にも耳下腺腫瘍、咽頭腫瘍、扁桃腫瘍などに対する手術や、扁桃周囲膿瘍などの感染症、突発性難聴の患者さんに対する検査や保存的治療が行われています。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード
| 初発 | 再発 | 病期分類（※） | 版数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
| 胃癌 | 19 | ‐ | 16 | 30 | ‐ | ‐ | 1 | 7 |
| 大腸癌 | 19 | 26 | 27 | 44 | 32 | ‐ | 1 | 7 |
| 乳癌 | 26 | 20 | 12 | ‐ | ‐ | ‐ | 1 | 7 |
| 肺癌 | 19 | ‐ | 26 | 61 | 13 | ‐ | 1 | 7 |
| 肝癌 | ‐ | 16 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 1 | 7 |
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
◆ 集計方法と定義 ◆
- 初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者（再発部位によらない）は期間内の患者数として集計しています。
- 患者数は延患者数としています。
- 治療前に得られたTNM分類と医療資源を最も投入した傷病名は、必ずしも紐付かない場合もあります。
- TNM分類が不正確等で病期（stage）が不明な場合は、「不明」としてカウントしています。
- Stageが「0」のものは集計対象外としています。
◆ 解説 ◆
当院は静岡県地域がん診療連携推進病院の指定を受けており、内視鏡的治療、外科的治療、抗がん剤治療、放射線治療など患者さんの状態に合わせた治療法を選択し総合的に管理しています。また、治療が困難とされたがん患者さんの苦痛を和らげる緩和ケアの体制も整えています。
患者数としては、大腸癌が最も多くなっています。次いで、肺癌、胃癌となっています。（症例数が10未満の場合は、－（ハイフン）を記入しています。）当院ではⅢ期やⅣ期といった進行癌の割合が高いことから、手術治療のみならず、抗がん剤治療や放射線治療も幅広く行われていることがわかります。
病期分類が不明とされている症例には、治療前の検査入院に該当する患者さんも含まれます。入院中に検査結果が出ていなかったり、遠隔転移の有無の評価が退院後になるなど、当該入院中の情報だけでは病期分類が出来ないことなどが理由として挙げられます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード
| 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|
| 重症度 0 | 25 | 13.04 | 60.96 |
| 重症度 1 | 61 | 24.25 | 76.75 |
| 重症度 2 | 47 | 20.30 | 84.15 |
| 重症度 3 | 32 | 18.47 | 86.56 |
| 重症度 4 | ‐ | ‐ | ‐ |
| 重症度 5 | ‐ | ‐ | ‐ |
| 不明 | ‐ | ‐ | ‐ |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 成人の市中肺炎（普段の社会生活の中で罹患した肺炎）につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を掲載しています。
- 入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名に対するICD10コードがJ13～J18$で始まるものに限定しています。
- この集計における成人とは20歳以上の患者さんを指します。
- 重症度分類はA-DROPスコアを用いています。重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。
◆ 解説 ◆
重症度分類はA-DROPスコアを用いて分類しています。この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外となっています。小児の肺炎も集計対象外としています。
患者数では重症度1の割合が最も多く、全体の4割弱を占めています。重症度が高くなるほど、平均年齢も高くなる傾向が見られます。平均在院日数についても同様の傾向があると考えられますが、当院においては重症度1の平均在院日数が24.25日と最も長く明らかな相関は見られませんでした。
脳梗塞のICD10別患者数等 ファイルをダウンロード
| ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| その他 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ||
| G46$ | 脳血管疾患における脳の血管（性）症候群 | 3日以内 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| その他 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ||
| I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 135 | 30.74 | 75.66 | 30.97 |
| その他 | 20 | 41.50 | 77.90 | 5.81 | ||
| I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| その他 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ||
| I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| その他 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ||
| I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| その他 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ||
| I679 | 脳血管疾患，詳細不明 | 3日以内 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| その他 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 脳梗塞の病型別の患者数・平均在院日数・平均年齢・転院率を、発症日から「3日以内」「その他」に分けて掲載しています。
- 最も医療資源を投入した傷病のICD10（G45$,G46$,I63$,I65$,I66$,I675,I679）別に集計しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説 ◆
この指標の大部分は、脳神経外科に入院した患者さんが該当しています。I63$（脳梗塞）に分類される患者さんがほとんどでした。患者さんの平均年齢は発症日から「3日以内」「その他」ともに75歳を超えており、いわゆる後期高齢の患者さんが多くなっています。
当院では、9割近い患者さんが発症から3日以内に治療を開始しています。迅速に治療を開始することで早期離床に繋がり、リハビリテーションを開始することで発症後のＡＤＬ（日常生活動作）障害が軽減されます。4割弱の患者さんは他院に転院し、継続的にリハビリ治療を行っています。また、当院では地域包括ケア病棟を有しているため、急性期から回復期への継続的な治療管理を行う場合もあります。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位３位まで） ファイルをダウンロード
■ 内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 97 | 3.10 | 15.40 | 5.15 | 81.29 | |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 81 | 2.06 | 9.63 | 3.70 | 72.64 | |
| K610-3 | 内シャント設置術 | 58 | 7.36 | 13.21 | 1.72 | 69.90 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：2,013）◆
内科では胆道疾患などに対して行われる内視鏡的胆道ステント留置術が最も多くなっています。これは様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。当院では消化管出血などの緊急対応も行っているため、内視鏡的消化管止血術が2番目に多くなっています。
また、3番目は慢性腎不全の患者さんのバスキュラーアクセスを確保するための内シャント設置術でした。通常は4日間の短期入院で対応していますが、腎不全が進行し緊急で透析導入が必要になる場合など、入院が長期化するケースも見られました。
■ 循環器内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術（その他のもの） | 98 | 2.56 | 1.43 | 0.00 | 69.43 | |
| K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症に対するもの） | 56 | 0.09 | 10.07 | 0.00 | 65.61 | |
| K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞に対するもの） | 30 | 0.70 | 22.90 | 6.67 | 63.50 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：845）◆
循環器内科では虚血性心疾患（心筋梗塞や狭心症など）に対する経皮的冠動脈ステント留置術が上位を独占しました。
患者数が最も多いその他のもの（主に狭心症など）の場合は2泊3日の予定入院で治療するケース、不安定狭心症や急性心筋梗塞に対するものは緊急入院で治療するケースが該当しています。これらの術式は診療報酬上の算定要件に基づき請求するため、実際の急性心筋梗塞の患者数とは異なります。
■ 小児科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K9131 | 新生児仮死蘇生術（仮死第１度のもの） | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | |
| K9132 | 新生児仮死蘇生術（仮死第２度のもの） | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | |
| K626-2 | リンパ節膿瘍切開術 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：248）◆
小児科の入院患者さんに最も多く行われているのは新生児仮死蘇生術でした。仮死第1度のものはApger score4～6点に相当し、仮死第2度のものはApger score3点以下にほぼ相当しています。
一方、小児の細菌感染症の中で化膿性リンパ節炎など穿刺排膿（切開も含める）を要する例もあり、他診療科と連携しながら排膿ドレナージ術も行っています。
■ 外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） | 75 | 0.88 | 2.40 | 1.33 | 67.43 | |
| K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 72 | 1.71 | 4.58 | 2.78 | 62.38 | |
| K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） | 37 | 0.24 | 4.41 | 0.00 | 33.08 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：929）◆
外科では鼠径部のヘルニアに対する腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術の患者数が最も多かったです。次に胆嚢炎や胆石などの胆嚢疾患に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術、虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術が続きます。
当院では腹腔鏡下手術を行うことにより、手術に対する患者さんの負担が出来るだけ小さくなるよう努めています。いずれの手術も入院当日または翌日に手術を行うクリティカルパスが使用されています。
■ 整形外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0461 | 骨折観血的手術（大腿） 等 | 54 | 2.85 | 13.28 | 74.07 | 81.74 | |
| K0811 | 人工骨頭挿入術（股） | 21 | 4.62 | 19.86 | 80.95 | 84.29 | |
| K0731 | 関節内骨折観血的手術（股） 等 | 11 | 3.09 | 11.36 | 72.73 | 72.73 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：163）◆
整形外科では大腿骨骨折に対する手術が上位を独占しています。平均年齢からもわかるように、その大部分が高齢者の大腿骨骨折に対する治療です。当院では地域連携クリティカルパスを活用しており、手術後の継続リハビリとしてリハビリ病院への転院をお願いしているため転院率が高くなっています。
■ 脳神経外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 26 | 4.08 | 21.19 | 3.85 | 79.08 | 慢性硬膜下血腫 |
| K664 | 胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。） | 12 | 22.58 | 45.33 | 50.00 | 84.67 | 胃ろう造設 |
| K1643 | 頭蓋内血腫除去術（開頭して行うもの）（脳内のもの） | 10 | 6.90 | 96.90 | 80.00 | 75.60 | 脳出血（開頭血腫除去術） |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：310）◆
脳神経外科で最も多いのは慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。慢性硬膜下血腫に対して、頭蓋から血腫を洗浄除去、ドレナージを行います。
2番目に多いのは胃瘻造設術、 3番目に多いのは頭蓋内血腫除去術です。どちらの手術も、早期の回復期リハビリにつなげることを目的に行っています。当院での急性期治療を経過した後、手術後の継続リハビリ目的で転院する患者さんの割合が高くなっています。
■ 皮膚科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0063 | 皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６㎝以上） 等 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | |
| K013-22 | 全層植皮術（２５㎠以上１００㎠未満） | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | |
| K0102 | 瘢痕拘縮形成手術（その他） | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：70）◆
皮膚科では良性腫瘍に対する皮下腫瘍摘出術を多く行っています。また、全層植皮術や瘢痕拘縮形成手術がさらに続きます。前者は自分の身体から採取した皮膚を自分に植える自家植皮のことで、後者はひきつれや運動制限を伴う瘢痕拘縮などに対する手術です。
■ 泌尿器科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき） | 112 | 0.06 | 1.18 | 0.00 | 56.02 | ESWL |
| K8036ﾛ | 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（その他のもの） | 54 | 1.17 | 3.65 | 0.00 | 69.44 | TUR-Bt |
| K7811 | 経尿道的尿路結石除去術（レーザーによるもの） | 16 | 3.44 | 4.25 | 0.00 | 61.81 | f-TUL |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：297）◆
泌尿器科の手術では体外衝撃波腎・尿管結石破砕術が最も多く行われています。これは体内に存在する結石を衝撃波により細かく砕き、体外への排出を容易にするための治療です。当院では入院当日に手術を行い、 翌日退院する1泊2日のクリティカルパスが使用されています。
また、3番目に多い経尿道的尿路結石除去術は、直接レーザーで結石を破砕する手術になります。膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）は膀胱癌に対する手術です。尿道から内視鏡を挿入して腫瘍を切除するため、開腹手術に比べ患者さんの体への負担が少ない治療方法です。
■ 産婦人科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K877 | 子宮全摘術 | 67 | 1.49 | 8.06 | 1.49 | 53.40 | |
| K867-4 | 子宮頸部異形成上皮レーザー照射治療 等 | 28 | 1.21 | 1.11 | 0.00 | 36.71 | |
| K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡によるもの） | 28 | 0.89 | 4.11 | 0.00 | 37.93 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：371）◆
産婦人科では子宮の良性腫瘍（子宮筋腫、子宮内膜症）の手術目的の患者さんが最も多くなっており、腹式子宮全摘術67件の56件がこれに該当しました。帝王切開症例は86件でしたが、集計対象外となっています。近年、腹腔鏡下手術にも力をいれており、平成27年度は45件の手術がありました。対象は卵巣関連や異所性妊娠手術のみならず、子宮摘出症例にも導入しています。日々研鑽を積んで、さらに症例を増やしていきたいと考えています。
次いで多いのは、子宮頸部異形上皮に対する円錐切除術や流産手術の患者さんでした。このように婦人科、産科と万遍なく対応し、また、クリティカルパスを導入して短期間の入院を実現しています。
■ 眼科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K2821ﾛ | 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの） | 578 | 0.97 | 1.01 | 0.00 | 74.31 | 白内障 |
| K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含むもの） | 173 | 1.53 | 4.64 | 0.00 | 64.65 | 白内障以外 |
| K2684 | 緑内障手術（緑内障治療用インプラント挿入術）（プレートのないもの） | 28 | 2.43 | 6.79 | 0.00 | 69.32 | 緑内障、緑内障・白内障 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：836）◆
眼科では白内障の手術患者さんが全体の7割近くを占めています。当院では入院2日目に手術を行う2泊3日のクリティカルパスで対応しています。糖尿病網膜症や網膜剥離、黄斑円孔などの網膜硝子体疾患に対する硝子体茎顕微鏡下離断術、緑内障に対する緑内障手術が次に続きます。
当院では他院と連携しつつ重度症例を担当しており、地域の中核病院としての役割を果たしています。
■ 耳鼻咽喉科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K3772 | 口蓋扁桃手術（摘出） | 32 | 1.00 | 7.19 | 0.00 | 18.59 | 扁桃摘出（小児） |
| K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術） | 16 | 1.38 | 4.25 | 6.25 | 57.88 | 鼻内内視鏡手術 |
| K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術（片葉のみの場合） | 12 | 1.08 | 3.58 | 0.00 | 47.25 | 頸部手術 |
◆ 集計方法と定義 ◆
- 手術件数の多い順に3術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
- 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科＝手術施行科ではありません。
- 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
- 輸血関連は除外しています。
- 転院率は、転院患者数／全退院数としています。
◆ 解説（対象件数：304）◆
耳鼻咽喉科で最も多いのは、扁桃肥大や慢性扁桃炎に対して口蓋扁桃摘出術を行う患者さんです。アデノイド切除術の患者数も多いのですが、口蓋扁桃摘出術と同時に手術することが多いため集計対象外となっています。
副鼻腔炎や篩骨洞炎などに対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術が次に続きます。3番目に多いのは、甲状腺の良性腫瘍に対する甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術です。いずれもクリティカルパスが活用され入院期間は短めです。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率） ファイルをダウンロード
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | ‐ | ‐ |
| 異なる | 23 | 0.36 | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | ‐ | ‐ |
| 異なる | 16 | 0.25 | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | ‐ | ‐ |
| 異なる | ‐ | ‐ | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 48 | 0.75 |
| 異なる | ‐ | ‐ |
◆ 集計方法と定義 ◆
- この指標における「同一」とは、最医療資源傷病名（DPC6桁）と入院契機傷病名が、同一か否かということです。
- 播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症の患者数と発生率を集計しています。
- 同一性の有無を区別した各症例数の、全退院患者数に対する発生率を掲載しています。
◆ 解説 ◆
最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置等の合併症について、入院契機病名（入院のきっかけとなった傷病）の同一性の有無を区別して症例数をカウントしています。医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして対象患者数と発症率を掲載しています。播種性血管内凝固症候群では、入院契機病名と異なる場合として挙げられるのは癌疾患が4件、胆道系疾患が7件などになります。
手術・処置等の合併症については、ほとんがＤＰＣ病名と入院契機病名が同一の患者さんです。透析シャントは、時に狭くなったり詰まったりすることがあります。 また、白内障手術の術後に眼内レンズがずれたり、脱臼することも稀にあります。前者の透析シャント狭窄または閉塞が19件、後者の眼内レンズ脱臼または亜脱臼12件などがこれに該当します。
当院では、手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って行われています。しかし、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については可能な限り事前に説明した上で、手術や処置の施行に同意いただくよう努めます。
更新履歴
平成28年9月29日 平成27年度病院指標を公開しました。
平成29年3月3日 患者用パスを公開しました。
