部門紹介
透視検査
検査の種類
X線の透視を用いて、リアルタイムな画像を観察しながら検査をしていきます。X線透視検査ではバリウムなどの造影剤を使用した食道・胃・大腸の検査や、内視鏡を併用したERCP(内視鏡的逆行膵胆管造影)検査などをおこなっております。また、消化管検査以外に、関節・脊髄造影、嚥下造影、子宮卵管造影、逆行性尿道造影など、さまざまな部位の検査や治療にも対応可能となっております。
嚥下造影検査
バリウムの入った模擬食品を実際に口から食べ、口から食べる機能に異常がないか調べる検査です。
口の中で咀嚼された食品の流れや残り具合を透視下で観察し、姿勢や食べ方などの代償法を検討する治療的検査です。
下咽頭・食道造影検査
食道内異物のほか、嚥下障害、低緊張性、噴門痙攣(アカラシア)など食道の機能的疾患や先天的閉鎖、憩室、狭窄、静脈瘤、潰瘍、腫瘍などの器質的疾患および大動脈瘤、左心房拡大、縦隔腫瘍などによる食道圧迫、偏位からの隣接臓器疾患の間接的診断などに用いられます。7.5画像/秒の高速シリアル撮影を使用します。
胃・十二指腸造影検査(食道・胃・十二指腸)
バリウムと発泡剤を飲み込み、検査を行ないます。
胃あるいは他臓器疾患による位置、形態の異常のほか、胃の炎症性疾患、潰瘍、憩室、異物の有無、胃腸吻合術後の経過観察や緊張、蠕動、排出状態などの観察に用いられます。ゲップをすると胃が縮まってしまい、小さい病変を観察できなくなってしまうため検査終了までゲップの我慢が重要になります。検査時間は約20分です。
注腸検査(大腸)
肛門よりチューブを挿入し、バリウムと空気を注入して検査を行ないます。
位置、形態の異常、隣接臓器疾患による影響などのほか、常習性の下痢や便秘、結腸過長症、狭窄、憩室、ポリープ、炎症性疾患などの診断に用いられます。検査時間は約30分です。
ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)
内視鏡を用い造影剤を胆管・膵管に注入し、状態を診る検査です。併せて総胆管結石の排石やステント挿入などの治療も行ないます。
使用装置
1台で画像診断と骨密度測定が可能
令和元年9月に島津製作所社製フラットパネルディテクタ(FPD)搭載X線テレビシステムSONIALVISION G4が更新されました。従来の装置に比べ少ない線量で高解像度の画像が得られ被ばく低減が可能となり患者様にも術者にとっても、やさしい検査が可能となります。
さらに、SONIALVISION G4用骨密度測定アプリケーションを導入し、X線TVシステムによる骨密度測定が可能となりました。従来の骨密度装置に比べ検査時間が短縮され、約10秒でスキャンが出来き、被検者の拘束時間が短くなりました。