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薬を飲み忘れたときの服用
飲み忘れをした時にどうするかは、1日何回飲んでいるかによって違います。大抵は、以下のようにして飲んでかまいませんが、薬によっては例外もありますので、主治医に相談してください。
1日3~4回使用することになっている場合
気が付いた時に、飲み忘れた分をすぐ飲んでください。ただし、次の時間が迫っている場合(たとえば2時間以内程度)には1回分を抜かして、その次からいつものように飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください。)
ただし、「痛み止め」などのように、ただ症状を軽くするためだけの治療薬で、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。その場合には、次の服用時間まで少なくとも3時間程度あけてください。
1日2回の場合
気が付いた時に、飲み忘れた分をすぐ飲んでください。ただし、次の時間が迫っている場合(たとえば3時間以内程度)には1回分を抜かして、その次からいつものように飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください。)
ただし、「痛み止め」などのように、ただ症状を軽くするためだけの治療薬で、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。その場合には、次の服用時間まで少なくとも6時間程度あけてください。
1日1回(朝)の場合
その日のうちに飲み忘れに気付いた場合は、すぐに飲んでください。もし、夜中に飲んでいないことに気が付いたら、朝まで飲まないで翌朝、1回分を飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください。)ただし、「痛み止め」などのように、ただ症状を軽くするためだけの治療薬で、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。その場合には、次の服用時間まで少なくとも8時間程度あけてください。血圧の薬や血糖降下剤の場合は、1日程度は飲まなくても心配いりません。寝る前に飲むと効きすぎて、かえって副作用を起こしやすくなることがあります。
心不全の薬の場合は、十分症状が安定しているようなら1日くらい薬を抜かしても心配いりませんが、心不全症状がある人の場合は、少々遅くなっても忘れた分を飲んだ方がよいでしょう。
1日1回(寝る前)の場合
便秘薬や睡眠薬の場合は、飲み忘れた分はとばして、次の日からまた飲んでください。
その他の薬の場合は、翌日の午前中までに気が付いたら、その時に飲んでください。翌日の午後以降に気が付いたら、前回の分は抜かして、寝る前に1回分を飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください。)
ただし、「痛み止め」などのように、ただ症状を軽くするためだけの治療薬の場合は、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。その場合には、次の服用時間まで少なくとも8時間程度あけてください。