部門紹介
認定看護師・特定看護師
認定看護師とは
認定看護師とは、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識をもって実践できる看護師のことです。
特定看護師とは
特定看護師とは、医師の作成した手順書に従う条件のもとに、特定行為を実践することのできる、高度な知識と技術、および特定行為(21分野38行為)を行う上で、思考力、判断力を有する看護師のことです。
様々な医療分野において、認定看護師の役割はますます大きくなっています。当病院でも多くの分野の認定看護師・特定看護師の育成に力を注いでいます。
【皮膚・排泄ケア特定認定看護師】 伊藤あづさ
創傷(床ずれ、胃ろう、足の潰瘍など)・ストーマ(人工肛門、人工膀胱)・失禁の分野において専門的な看護を提供しています。院内の褥瘡(床ずれ)対策 チームの一員となり、褥瘡予防と早期治癒できるよう、定期的に入院中の褥瘡を持つ患者さんの褥瘡回診を行なっています。また、ストーマ外来では、ストーマ を造設した患者さんが退院しても快適な生活が送れるよう、サポートしています。ストーマ外来の受診をご希望の方は、外科外来にご連絡ください。
【感染管理認定看護師】 古谷陽沙
感染管理認定看護師は、患者さん、家族、働く職員などのすべての人々を感染から守るための活動を行います。環境にはいろいろな病原体が存在し、免疫力の低下した患者さんはたやすく感染してしまうことがあります。そのため、感染からすべての人の身を守ることができるよう、様々な職種が参加する感染防止対策チームで活動しています。その他、病院内で発生した感染症のデータ分析、感染防止のために必要な手順書の作成、正しい感染対策の指導を行います。
感染対策で悩んでいるさまざまな問題に対して、実施可能な対策を一緒に考えさせていただきますので、不安や疑問がありましたらご相談ください。
【摂食・嚥下障害看護認定看護師】 望月智子
加齢による変化や脳血管障害などの要因により、口から食べたり飲み込む機能が障害されることを摂食嚥下障害といいます。摂食嚥下障害になると食物を摂取できなくなることにより、低栄養・脱水を招き、さらに食物が気道へ入ることにより誤嚥性肺炎・窒息を発症し、身体に重大な影響を引き起こします。また、「食べる楽しみ」を喪失することにより人生のクオリティー・オブ・ライフを大きく低下させてしまいます。
摂食・嚥下障害看護認定看護師は、食べる機能の維持・向上のための看護援助を実践し、摂食嚥下リハビリテーションチームの一員となり、安全に食べるために他職種と連携し、患者さんとご家族の「食べたい」思いをつなぐための支援をしていきます。そしてより安全に食べるための方法を一緒に考えていきます。食べることに関する相談をご希望の方は、主治医または看護師に気軽に声をおかけください。
【認知症看護認定看護師】 西田有希、見上加奈代
認知症の人が自分らしく暮らしを続けていく上で求めていること、望んでいることは何でしょうか?入院という環境の変化が認知症の症状に与える影響は大きく、同時に病気による不快さや痛みを訴えることができず混乱を招くことも少なくありません。
認知症看護認定看護師は、認知症の発症から終末期まで認知症への正しい理解とケアを実践し、その人の生きてきた背景に注目し「その人らしさ」を活かし、認知症の人にとって安心かつ安全な生活や入院環境を調整する役割があります。また、介護する御家族のサポートを行い、退院後の生活を見据えた認知症の人の御家族を支援します。
地域で活動する認知症の人を支える方々との連携を深め、社会資源を活用しながら、認知症になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、認知症の人や御家族と一緒に考えさせていただきます。認知症に関する不安や疑問がありましたら気軽にご相談ください。
【がん放射線療法看護特定認定看護師】 望月聡美
私はがん放射線療法看護認定看護師として、放射線療法看護の専門的な知識と看護技術を活用し、放射線治療による副作用のマネジメントや安全・安楽に放射線治療が受けられるよう治療環境を整えております。患者さんの生活背景や価値観など個別性を大切にしながら、放射線治療が完遂できるよう支援しています。根治するための治療だけでなく、がんによる症状を和らげるための緩和照射も行っております。痛みなど苦痛がある場合は症状の緩和に努め、治療中の苦痛が最小限となるよう援助いたします。
放射線治療の選択における意思決定支援のほか、副作用や後遺症への不安、治療継続への迷いなど、患者さんの治療への思いや希望など伺いながら、安心して治療に臨めるように支援いたします。また、患者さんだけでなくそのご家族の相談も行っております。治療が始まる前から外来と病棟との連携を図り、多職種で協働しながら患者さんをサポートいたします。
【緩和ケア特定認定看護師】 佐野基子
緩和ケアと聞くと、治療ができなくなった人に対して行われるケアという印象を抱く人も多いと思います。しかし、緩和ケアとは、苦痛を和らげる医療・ケアのことで、病気の診断後早期からいつでも受けることができます。また、生命を脅かす疾患は家族にも大きな負担が生じます。緩和ケアは、体や気持ちの辛さを和らげるケア・日常生活支援・就労や医療費などの社会的サポート・家族ケア・療養先の選択支援・看取りのケア・遺族ケアなどが含まれます。
患者さん・家族の苦痛をできる限り和らげ、自分らしい生活が送れるよう支援していきますので、体や気持ちの辛さや不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
【特定看護師】 海野真奈美
特定看護師は診療や治療が円滑に進み、安全・安楽な医療を提供できることを目指しています。医師業務の一部を担い、医師をはじめとする医療従事者のサポートを行っています。
また、入院し病気の治療をするだけでなく、患者さんやその家族のその後の生活を見据えて組織横断的に活動しています。高齢化が進み地域医療を支える人たちとともに、より良い医療の提供ができるよう努めていきます。
外来・病棟、他職種と連携をとり、患者さん・家族ひとりひとりに合った方向を、一緒に考えさせていただきますので、気軽にご相談ください。