部門紹介
薬を飲む前・使う前の確認
薬の用法用量をきちんと守ってください
薬は決められた量、回数、飲み方(食前、食後、時間帯など)・使い方を守ってください。(薬袋やラベルなどに書かれています。)
決められた量よりも多く飲んだり、短い間隔で飲むと薬が効きすぎて副作用を起こすことがあります。また、少なく飲んだり、間隔を長くあけて飲むと、充分な効果が現れないこともあります。ですから、決められた量や回数はきちんと守ってください。
薬によっては、量や服用時間にそれほど神経質にならなくてもよいものもありますが、その判断は主治医に相談して決めるようにしてください。自分かってに調節せずに、まず症状を医師に正しく伝えることが大切です。
薬を飲む前・使う前の確認
医師があなたに薬を出す場合は、あなたの症状やこれまでの病気の経過、体質、何か他に合併した病気はないかどうか等を確かめた上で、最も適切な薬を選びます。そのためには、患者さんの方からも、積極的に大事な情報を医師に伝える必要があります。次のようなことは特に大切ですから、もし当てはまるようなことがあれば、診察を受けるときに医師に伝えてください。
アレルギーはありませんか?
以前に使った薬で、ジンマシンや発疹が出たり、何か副作用らしい症状が出たことはありませんでしたか。その薬は何の薬で、名前は覚えていますか?
その他、食べ物や化粧品、植物などでも、ジンマシンや発疹、ぜん息や花粉症などを起こしたことはありませんか?
妊娠中では? 妊娠の可能性は? 妊娠の予定は?
妊娠中に飲むと、胎児に奇形などの障害を起こし易い薬も中にはあります。妊娠の可能性のある人、近く妊娠の予定の人は必ずそのことを医師に言ってください。
しかし、妊娠中でもすべての薬がダメというわけではありません。場合によっては、薬をやめることの方が妊娠に悪い影響を与えることもあります。妊娠中には避けた方がよい薬かどうか分からないときは主治医にたずねてください。
授乳中では?
授乳中に母親が薬を飲むと、その中の一部が母乳中に出てきて、赤ちゃんの体内に吸収されることがあります。入って行く量は薬によって違いますし、赤ちゃんへの影響もいろいろですが、中には少量でも問題になる場合があります。ですから、授乳中のお母さんは、薬を飲む前に医師にそのことを伝えて、大丈夫かどうかを確かめてください。
他に病気は?
病気によっては、薬が効き過ぎて副作用が起こりやすくなったり、もとの病気が悪化する場合があります。
重い肝臓病や腎臓病、心臓病、喘息(中でも、解熱鎮痛剤によってひどくなる喘息は注意)、胃十二指腸潰瘍、緑内障、前立腺肥大、ケイレンのある人や、以前にこのような病気があると診断された人は、特にご注意ください。また、主治医に伝えてください。
他に(他の病院や医院で処方され)常用している薬はありませんか?
薬局で買った薬、民間薬や、健康食品は使っていませんか?
薬の中には、飲み合わせ(相互作用)によって薬が効きすぎたり、効かなくなったりする組合せがあります。そのような相互作用をよく起こす薬はいろいろ有りますが、重大な相互作用を起こすものは比較的限られています。他に常用中の場合には医師、薬剤師にお申し出ください。
薬が効きすぎて重大な副作用を生じるもの
- ワルファリン(※1)
- 出血する
- テオフィリン(※2)
- ケイレン、不整脈
- キノロン系抗菌薬
- ケイレン
- テルフェナジン(※3)
- 不整脈
- 抗不整脈薬、抗精神病薬
- 不整脈
- 血糖降下剤(※4)
- 重症の低血糖症状、昏睡
(※1 血液を固まりにくくする薬)
(※2 喘息の薬)
(※3 眠気の少ない抗ヒスタミン薬)
(※4 糖尿病の飲み薬)