平成29年度富士宮市立病院 病院指標 | 富士宮市立病院 静岡県富士宮市 常勤医師・初期研修医募集中

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平成29年度富士宮市立病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

 


 

年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 378 111 123 219 380 493 998 1573 1376 407
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数を掲載しています。
  • 年齢階級は90歳以上を1つの階級として集計しています。
◆ 解説(対象件数:6,058) ◆

当院は”安心と安全の医療”を地域住民の方に提供することを理念に掲げ、地域の中核病院として幅広い年齢層の患者さんを診療しています。平成29年度の全退院患者数は6,058件で、最も患者数が多いのは70歳代の患者さんでした。全体の26%程度を占めています。60歳以上の患者割合が全体の70%を超えていますが、60~70歳代の患者割合は減少傾向、80~90歳代の患者割合は増加傾向が見られます。少子高齢化社会に対応するため、当院では急性期医療のみならず回復期の役割も担うことで、地域の基幹病院としての責務を果たしています。

 


 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード

■内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 115 10.20 10.61 0.00 77.60  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 71 24.97 20.83 11.27 84.83  
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 45 22.89 12.34 4.44 78.82  
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 36 20.78 12.23 11.11 78.81  
0400801499×012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり A-DROP スコア2 33 22.91 18.18 0.00 85.21  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:1,802) ◆

内科では消化管出血や胆道感染といった緊急対応を積極的に行っており、胆管結石などの内視鏡治療の入院患者数が最も多くなっています。高齢者の誤嚥性肺炎は2番目に多く、平均年齢は84.83歳でした。入院が長期化することもありますが、病棟看護師と呼吸器リハビリテーションスタッフがカンファレンスを行うなど、多職種で診療にあたることにより速やかな病態の改善に努めています。3番目に多いのは腎盂腎炎や尿路感染症の患者さんです。当院は市内唯一の総合病院であり、高齢者の感染症などの入院患者も多く、内科医師全員で治療を行っています。

 

■循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 147 3.03 3.03 0.68 68.44  
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 105 23.06 17.71 7.62 81.74  
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 69 4.16 4.62 0.00 70.78  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 14.69 12.72 2.56 68.18  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 36 11.67 11.21 5.56 78.47  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:730) ◆

循環器内科では、狭心症などの虚血性心疾患に対する治療前後の心臓カテーテル検査が最も多く、心臓カテーテル治療のための入院が3番目に多くなっています。心臓カテーテルによる治療は狭心症だけでなく、急性心筋梗塞などの患者さんにも行われており、症状が急激に起きた場合の緊急治療にも迅速に対応しています。患者数が2番目に多いのは心不全の患者さんです。80歳以上の高齢患者さんが70%を占めており、入院期間も長い傾向にあります。

 

■小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 40 3.95 5.50 0.00 3.28  
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 6.14 6.18 0.00 0.00  
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 26 5.58 5.94 0.00 1.19  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 6.20 6.32 0.00 4.90  
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 17 12.59 11.49 0.00 0.00  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:343) ◆

当院は地域の中核病院として、他院からの紹介患者や重症児の救急搬送などを24時間365日受け付けています。患者数が最も多いのは、ウイルス性腸炎の患者さんです。次に多いのは低出生体重の患者さんです。院内出生児を中心とする1カ月未満の低出生体重児や早産児に対する治療を積極的に行っています。退院後の新生児フォローアップ外来も行っています。また、小児科では急性気管支炎や肺炎、気管支喘息といった呼吸器疾患の患者さんが多くなっています。乳幼児に対する治療の重要性が伺えます。

 

■外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 56 7.52 7.40 1.79 64.43  
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 45 15.91 11.99 0.00 70.62  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 35 9.26 8.98 2.86 67.00  
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 定義副傷病 なし 33 7.70 7.01 0.00 49.24  
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし 31 8.42 10.15 0.00 69.26  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:928) ◆

外科では胆嚢炎などの腹腔鏡下手術を行う患者さんが1番多くなっています。患者数が次に多いのは、肺癌の抗がん剤治療の患者さんです。一連の治療として、複数回入院する患者さんが多く見られます。3番目に多いのは腸閉塞の患者さんです。癒着性イレウスの患者さんが多く、イレウス管による減圧などの治療を行っています。4番目に多いのは手術を行わない虫垂炎の患者さんです。抗生剤などの点滴治療を行っています。5番目に多いのは乳癌の手術患者さんです。術前診断を基に、それぞれの患者さんに適した術式(切除範囲)を検討しています。当院では鼠径ヘルニアの手術目的の患者さんが100件程ありましたが、集計対象外となっています。

 

■整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 143 26.74 27.09 69.93 83.71  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 33 5.64 5.21 0.00 60.94  
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 19 35.58 19.94 15.79 75.37  
160820xx01xxxx 膝関節周辺骨折・脱臼 骨折観血的手術等 17 24.35 26.82 52.94 73.65  
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病 なし 12 6.08 5.16 8.33 34.83  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:457) ◆

整形外科では手術が必要な骨折や怪我による入院患者さんが80%を超えています。当院では大腿骨近位骨折の患者さんが最も多く、全体の30%を占めています。平成29年度は可能な限り手術業務を拡充したため、骨折に対する手術が増えています。当院では二次救急医療機関としての役割を果たすだけでなく、地域連携クリティカルパスも導入することで、他院と連携し切れ目のない医療を提供しています。

 

■脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 49 21.00 16.38 34.69 72.76  
010060×2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 30.00 18.34 55.56 75.56  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 19.88 9.68 0.00 75.44  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 19.25 7.34 8.33 55.00  
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 31.36 19.10 54.55 73.27  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:250) ◆

脳神経外科では脳梗塞の入院が多くなっています。脳梗塞急性期の治療としては血栓溶解療法、抗血小板療法、抗凝固療法、脳保護療法などが行われています。次いで多いのは硬膜下血腫の患者さんです。頭蓋から血腫を洗浄除去する手術を行っています。当院ではリハビリ専門病院などの連携病院と協力することで、急性期治療を経過し在宅復帰を目指す患者さんへの継続的な医療を提供しています。

 

■皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹  
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2 なし  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし  
080190xxxxxxxx 脱毛症  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:34) ◆

患者数が1番多いのは急性膿皮症でした。主に蜂窩織炎の患者さんで、高熱を伴うなど外来では十分な治療を行うことが出来ない重症患者さんが入院しています。2番目に多いのは帯状疱疹の患者さんです。点滴治療を行っています。3番目に多いのはアナフィラキシーショックの患者さんで、点滴治療などを行い短期間で退院しています。その他、当院では症状に応じた入院治療を行っています。

 

■産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 37 9.95 9.91 0.00 43.22  
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 22 6.00 6.37 0.00 40.77  
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし 20 17.55 20.41 25.00 29.30  
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 19 9.32 10.27 0.00 49.63  
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮筋腫摘出(核出)術 腟式等 手術・処置等2 なし 19 3.53 3.25 0.00 42.89  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:320) ◆

産婦人科では子宮の良性腫瘍(子宮筋腫など)の手術目的の患者さんが最も多くなっています。子宮全摘術の他に子宮筋腫核出術や筋腫分娩捻除術を行っています。次に多いのは卵巣の良性腫瘍の患者さんです。腹腔鏡下手術も積極的に行っています。昨年度同様、子宮頸部異形上皮に対する円錐切除術を要する患者さんも多くいます。3番目に多いのは切迫早産の患者さんです。他病院との連携も充実したことにより、切迫早産などの患者さんにも安定した周産期医療を提供することができました。

 

■眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 47 8.04 10.21 0.00 58.81  
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 45 4.51 6.63 0.00 64.47  
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 44 6.41 7.38 0.00 65.25  
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 25 5.36 7.31 0.00 71.88  
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 15 6.33 8.51 0.00 62.60  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:849) ◆

眼科の大部分が手術目的の患者さんです。白内障の手術患者さんが最も多く全体の70%を超えていますが、集計対象外となっています。当院は他院と連携し、地域における重度症例を担当しています。網膜硝子体疾患や黄斑部疾患など、手術により治療可能な眼科疾患に対して積極的な治療を行っています。また、いずれもクリティカルパスが適用されており、当院の平均在院日数は全国平均の入院日数よりも短くなっています。

 

■耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 54 8.33 8.01 0.00 16.61  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 44 5.80 5.15 0.00 68.84  
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 31 4.32 5.48 0.00 44.74  
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 25 6.64 7.23 0.00 61.92  
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 15 5.27 7.58 0.00 58.67  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例は含みません。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:345) ◆

耳鼻咽喉科で最も多いのは扁桃肥大や慢性扁桃炎で、扁桃摘出術やアデノイド切除術を行う患者さんです。患者さんの平均年齢は16.61歳で、半数以上が10歳未満の患者さんです。その一方、前庭機能障害(めまい症)の患者さんは比較的高齢の方が多く、2~5日間程度入院し検査や点滴治療を行っています。この他にも急性扁桃炎などの感染症に対する保存的治療、慢性副鼻腔炎に対する鼻内内視鏡手術、耳下腺腫瘍などの摘出術、睡眠時無呼吸症候群に対する検査などが行われています。

 


 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード

  初発 再発 病期分類基準(※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 22 13 43 1 7
大腸癌 14 12 28 48 1 7
乳癌 37 18 1 7
肺癌 21 41 48 1 7
肝癌 10 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

◆ 集計方法と定義 ◆
  • 初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者(再発部位によらない)は期間内の患者数として集計しています。
  • 患者数は延患者数としています。
  • 治療前に得られたTNM分類と医療資源を最も投入した傷病名は、必ずしも紐付かない場合もあります。
  • TNM分類が不正確等で病期(stage)が不明な場合は、「不明」としてカウントしています。
  • Stageが「0」のものは集計対象外としています。
◆ 解説 ◆

当院は静岡県地域がん診療連携推進病院の指定を受けており、内視鏡的治療、外科的治療、抗がん剤治療、放射線治療など患者さんの状態に合わせた集学的治療を行っています。また、治療が困難とされたがん患者さんの苦痛を和らげる緩和ケアの体制も整えています。
初発・再発を合わせた入院患者数は肺癌が最も多くなっています。Ⅲ期やⅣ期といった進行癌の割合が高く、抗がん剤治療などで繰り返し入院する患者さんも多く見られます。次いで大腸癌、胃癌となっています。早期の胃癌や大腸癌に対しては、内視鏡的治療が行われています。傷が小さく回復が早い腹腔鏡下手術も積極的に行われています。進行癌の患者さんに対しては抗がん剤治療が行われています。乳癌では早期癌に対する手術患者さんが多いのですが、当院では、抗がん剤治療やホルモン治療なども組み合わせ、個々にあった最適な治療法が選択されています。肝癌に対しては、肝動脈血管塞栓術や肝切除術などが行われています。
病期分類が不明とされている症例には、治療前の検査入院に該当する患者さんも含まれます。入院中に検査結果が出ていなかったり、遠隔転移の有無の評価が退院後になるなど、当該入院中の情報だけでは病期分類が出来ないことなどが理由として挙げられます。

 


 

成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード

  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 10 10.30 62.50
中等症 118 22.86 79.46
重症 52 25.56 84.02
超重症 15 18.13 85.27
不明
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 成人の市中肺炎(普段の社会生活の中で罹患した肺炎)につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を掲載しています。
  • 入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名に対するICD10コードがJ13~J18$で始まるものに限定しています。
  • この集計における成人とは20歳以上の患者さんを指します。
  • 重症度分類はA-DROPスコアを用いています。重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。
◆ 解説 ◆

重症度分類はA-DROPスコアを用いて分類しています。この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外となっています。小児の肺炎も集計対象外としています。
患者数を見ると中等症の割合が最も高く、全体の60%を占めています。また、重症度が高くなるほど平均年齢が高くなっており、高齢者の方ほど重症化しやすいことが推測されます。A-DROPの重症度別治療指針では、軽症の患者さんは外来治療とされていますが、高熱が続いて食事が取れなかったり、咳がひどく睡眠が障害されるケースでは入院治療を行う場合もあります。当院では、長期入院に伴う廃用性の筋力低下を防ぐために早期リハビリを実施するなど、患者さんの状態に応じた治療を行っています。

 


 

脳梗塞の患者数等 ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 130 32.52 76.65 50.38
その他
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 脳梗塞の患者数・平均在院日数・平均年齢・転院率を、発症日から「3日以内」「その他」に分けて掲載しています。
  • 最も医療資源を投入した傷病のICD10がI63$の症例を集計しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

発症日から3日以内に治療を開始した患者さんの平均年齢は76.65歳であり、75歳以上の患者さんが全体の60%を占めています。当院では脳梗塞と診断された大部分の患者さんに対し、発症日から3日以内に治療を開始しています。血栓溶解療法や脳保護療法などの治療を迅速に開始することは早期離床につながります。また、リハビリテーションを開始することで発症後のADL(日常生活動作)障害が軽減されます。一ヶ月程入院した後、50%程度の患者さんは地域連携パスの連携病院などに転院し継続的にリハビリ治療を行っています。20%程度の患者さんは、当院の一般病棟から地域包括ケア病棟に転棟しています。急性期から回復期への継続的な治療管理を行った後に、自宅復帰される患者さんが数多く見られます。

 


 

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード

■内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 93 1.71 10.22 2.15 80.01  
K610-3 内シャント設置術 64 6.80 13.16 1.56 69.23  
K654 内視鏡的消化管止血術 56 2.36 13.73 3.57 73.11  
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 29 2.28 3.62 3.45 77.03  
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 26 1.69 4.85 0.00 70.50  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:1,802) ◆

内科では様々な内視鏡治療が行われています。昨年度同様、胆道疾患などに対して行われる内視鏡的胆道ステント留置術が最も多くなっています。これは様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。当院では消化管出血などの緊急対応も行っており、内視鏡的消化管止血術が3番目に多くなっています。慢性腎不全の患者さんのバスキュラーアクセスを確保するための内シャント設置術は2番目に多く、経皮的シャント拡張術・血栓除去術は4番目に多くなっています。

 

■循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 59 2.73 1.83 0.00 69.90  
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 38 3.24 9.84 5.26 77.68  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 23 0.00 20.70 0.00 68.13  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 20 0.05 13.10 0.00 72.55  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 11 4.45 6.45 0.00 73.55  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:730) ◆

循環器内科では虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術が多くなっています。当該手術は、詰まってしまった血管や細くなった血管にステントを留置し、血管を拡げることで血流を回復する手術です。患者数が最も多いその他のもの(主に狭心症など)の場合は2泊3日の予定入院で治療するケース、急性心筋梗塞や不安定狭心症に対するものは緊急入院で治療するケースが該当します。これらの術式は診療報酬上の算定要件に基づき請求するため、実際の急性心筋梗塞の患者数とは異なります。また、洞不全症候群などに対するペースメーカー移植術は2番目に多くなっています。

 

■小児科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの)  
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの)  
K300 鼓膜切開術  
K745 肛門周囲膿瘍切開術  
 
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:343) ◆

小児科の入院患者さんに最も多く行われているのは新生児仮死蘇生術です。仮死第1度のものはApger score4~6点に相当し、仮死第2度のものはApger score3点以下にほぼ相当しています。当院ではリスクの高い分娩には小児科医が立会い、出生直後の異常に対応できるようにしています。また、他診療科と連携しながら鼓膜切開術などを行うこともあります。

 

■外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 102 1.02 2.29 0.00 64.98  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 85 1.46 4.89 1.18 64.66  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 29 6.86 20.97 10.34 73.24  
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 29 0.90 6.21 0.00 68.21  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 28 0.79 3.93 0.00 31.89  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:928) ◆

腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術が最も多くなっています。当院では、鼠径ヘルニア手術の80%程度を腹腔鏡下に行っています。2番目に多いのは胆嚢炎や胆嚢結石症などの胆嚢疾患に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術です。3番目に多いのは大腸癌に対する腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術、及び乳癌に対する乳腺悪性腫瘍手術です。
当院では多くの手術を腹腔鏡下に行うことにより、手術に対する患者さんの負担ができるだけ小さくなるよう努めています。 いずれの手術も入院当日または翌日に手術を行うクリティカルパスが適用されており、早期の退院が可能となっています。

 

■整形外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 78 2.72 21.92 64.10 81.86  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 76 3.20 22.99 71.05 82.36  
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 42 2.14 10.79 2.38 58.07  
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨) 等 24 3.25 14.25 20.83 63.54  
K0731 関節内骨折観血的手術(肘) 等 20 2.10 15.10 25.00 62.85  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:457) ◆

平成29年度は大腿骨や股関節、前腕に対する手術が多くなっています。膝関節や肘関節に対する手術にも増加傾向が見られました。整形外科では髄内釘やプレートなどを使って骨を固定する手術や、骨頭を人工物に入れ替える手術が行われています。大腿骨や股関節の手術患者さんは高齢の患者さんが多く、手術後に十分にリハビリを行っているため、術後の平均在院日数は長めになっています。また、当院では地域連携クリティカルパスを活用しており、回復の程度に応じてリハビリ専門病院への転院調整も行っています。

 

■脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 14 20.86 30.50 92.86 82.00  
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術  
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの)  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:250) ◆

早期の回復期リハビリにつなげることを目的に行う胃瘻造設術が最も多くなっています。次に多いのは慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。慢性硬膜下血腫に対して、頭蓋から血腫を洗浄除去、ドレナージを行います。脳神経外科では中心静脈注射用植込型カテーテル設置術、頭蓋内腫瘍摘出術、脳動脈瘤頸部クリッピングなども行われています。当科での急性期治療を経過した後、手術後の継続リハビリ目的で転院する患者さんは40%程度です。慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術後の患者さんについては、90%近くが自宅退院しています。

 

■皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0132 分層植皮術(25平方センチメートル以上100平方センチメートル未満)  
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹)  
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)  
K0152 皮弁作成術・移動術・切断術・遷延皮弁術(25以上100平方センチメートル未満)  
K0051 皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2センチメートル未満)  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:34) ◆

皮膚科では皮膚の悪性腫瘍や良性腫瘍を切除しています。大きな腫瘍を切除した場合には、自分の身体から採取した皮膚を自分に植える自家植皮や、皮膚を栄養する動静脈を含ませた茎を付着させて移植する皮弁作成を行うこともあります。また、軟部腫瘍摘出術も行っています。比較的大きな腫瘍や、手術後に経過観察が必要と思われる場合には入院治療を必要としています。

 

■産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 52 1.17 8.04 0.00 48.04  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 23 0.96 4.00 0.00 40.35  
K867-4 子宮頸部異形成上皮レーザー照射治療 等 20 1.00 1.50 0.00 42.00  
K9091 流産手術(妊娠11週までの場合) 16 0.81 0.13 0.00 32.81  
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 13 1.08 5.77 0.00 54.15  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:320) ◆

産婦人科では子宮の良性腫瘍(子宮筋腫、子宮内膜症)の手術目的の患者さんが52件と最も多くなっています。近年、腹腔鏡下手術にも力をいれており、腹腔鏡下腟式子宮全摘術も13件行いました。卵巣関連にも腹腔鏡下手術を導入しており、腹腔鏡下の子宮附属器腫瘍摘出術も23件行っています。子宮頸部の上皮内癌や異形上皮に対する円錐切除術も数多く行っています。妊娠11週までの流産手術も16件行っています。帝王切開症例は100件を超えますが、集計対象外となっています。当院では婦人科、産科と万遍なく対応し、クリティカルパスも導入することで短期間の入院を実現しています。

 

■眼科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 617 0.95 1.01 0.16 75.13  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 128 0.85 4.97 0.00 63.70  
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) 36 1.00 2.58 0.00 68.06  
K284 硝子体置換術 24 0.92 2.92 0.00 62.33  
K281 増殖性硝子体網膜症手術  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:849) ◆

当院では、眼科全体の70%を越える患者さんが白内障の手術を行っています。入院2日目に手術を行う2泊3日のクリティカルパスで対応しています。糖尿病網膜症や網膜剥離、増殖性硝子体網膜症、黄斑円孔などの網膜硝子体疾患に対する硝子体茎顕微鏡下離断術なども数多く行われています。昨年度と同様、当院では他院と連携しつつ重度症例を担当しており、地域の中核病院としての役割を果たしています。

 

■耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 47 1.00 7.45 0.00 18.09  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 17 0.76 3.71 0.00 61.53  
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 12 0.33 4.58 0.00 46.33  
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術)  
K319 鼓室形成手術  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。短期滞在手術等基本料3算定症例も含みます。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 創傷処理・皮膚切開術・非観血的整復術・徒手整復術・軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説(対象件数:345) ◆

耳鼻咽喉科で最も多いのは、扁桃肥大や慢性扁桃炎に対して口蓋扁桃摘出術を行う患者さんです。アデノイド切除術の患者数も多いのですが、口蓋扁桃摘出術と同時に手術することが多いため集計対象外になっています。慢性副鼻腔炎などに対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術も2番目に多くなっています。3番目に多いのは扁桃周囲膿瘍に対する扁桃周囲膿瘍切開術です。耳下腺腫瘍摘出術や、中耳炎や真珠腫に対する鼓室形成手術も行われています。当院ではクリティカルパスが活用されおり、入院期間は短めになっています。

 


 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 24 0.40
180010 敗血症 同一
異なる 12 0.20
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 57 0.94
異なる 10 0.17

◆ 集計方法と定義 ◆
  • この指標における「同一」とは、最医療資源傷病名(DPC6桁)と入院契機傷病名が、同一か否かということです。
  • 播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症の症例数と発生率を集計しています。
  • 同一性の有無を区別した各症例数の、全退院患者数に対する発生率を掲載しています。
◆ 解説 ◆

最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・術後の合併症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して症例数をカウントしています。医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして対象症例数と発症率を示しています。
手術・処置等の合併症については、大部分がDPC病名と入院契機病名が同一の患者さんです。一例として、透析シャントは時に狭くなったり詰まったりすることがあります。このように透析シャントが狭窄または閉塞したケースが38件ありました。また、白内障手術の術後に眼内レンズがずれたり、脱臼することも稀にあります。眼内レンズ脱臼または亜脱臼については4件ありました。これ以外にも手術や生検後の出血が5件、術後の創部や挿入物からの感染10件などが該当します。
当院では、手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って行われていますが、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については可能な限り事前に説明した上で、手術や処置の施行に同意いただくよう努めます。

 


 

更新履歴

平成30年9月28日 平成29年度病院指標を公開しました。

日本医療機能評価機構 認定第JC837号

出生前検査認証制度等運営委員会

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