令和5年度富士宮市立病院 病院情報の公表 | 富士宮市立病院 静岡県富士宮市 常勤医師・初期研修医募集中

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病院案内

令和5年度富士宮市立病院 病院情報の公表

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

 


 

年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 481 112 145 207 384 514 825 1,638 1,558 504
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数を掲載しています。
  • 年齢階級は90歳以上を1つの階級として集計しています。
◆ 解説 ◆

当院は”患者本位の医療””良質な医療””行政サービスという自覚を持った医療”を理念に掲げ、幅広い年齢層の患者さんを診療しています。周辺の療養型病棟や老人施設からの受け入れを積極的に進め、超高齢化社会に対応し回復期の役割も担うことで、地域の基幹病院としての責務も果たしています。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対しては、重点医療機関として中等症II以上の多くの患者を引き続き受け入れました。陰圧装置やパーテーションを設置し、感染対策を充分に施すことで、安心して入院できる体制を整えています。

前年度公表した同指標と比べると、10歳代から30歳代、50歳代から70歳代の各年代で患者数が減少しています。特に、30歳代では産婦人科系疾患、60歳代及び70歳代では循環器系疾患が減少しています。10歳未満及び80歳代の患者数は顕著に増加しました。令和5年度の退院患者数は6,368件で、60歳以上の患者が70%程度を占めています。

 


 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード

■内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 103 8.36 8.75 3.88 78.60  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 90 28.70 20.60 22.22 84.86  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 58 19.22 13.52 18.97 81.57  
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 38 15.42 13.81 2.63 67.92  
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 33 4.48 2.61 0.00 72.06  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

当院では消化管出血や胆道感染といった緊急対応も積極的に行っており、胆管結石などの内視鏡治療の入院患者数が最も多くなっています。高齢者の感染症等の入院も多く、誤嚥性肺炎や腎臓または尿路の感染症が次いで多くなっています。また、4番目に多いのは慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全です。慢性腎不全や急性腎不全患者に対し、血液浄化療法として血液透析を行っています。 内科では通常の血液透析以外にも持続的血液濾過透析、エンドトキシン吸着療法、腹膜透析など、様々な血液浄化療法に対応しています。

■循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 133 17.59 17.38 10.53 84.03  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 69 12.07 11.54 2.90 71.14  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 55 10.51 9.77 3.64 82.45  
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 54 3.15 3.05 0.00 71.30  
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 45 3.31 4.26 0.00 68.18  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

当院は日本循環器学会研修施設、日本心血管インターベンション治療学会研修関連に認定され、富士医療圏における循環器医療を担っています。令和4年度から心不全地域連携パスを導入しており、心不全の患者さんが最も多くなっています。当院では急性心筋梗塞に対するステント留置、狭心症などの虚血性心疾患に対する治療前後の心臓カテーテル検査、心臓カテーテル治療のための入院等が多くなっています。心臓カテーテルによる治療は狭心症だけでなく、急性心筋梗塞などの患者さんにも行われており、症状が急激に起きた場合の緊急治療にも迅速に対応しています。

■小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし 56 3.32 3.56 5.36 2.59  
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 50 4.56 5.96 2.00 0.70  
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 39 1.03 2.12 0.00 2.59  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 4.28 6.37 0.00 3.93  
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 26 5.69 6.07 0.00 0.00  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

当院は地域の中核病院として、他院からの紹介患者や重症児の救急搬送などを24時間365日受け付けています。一般小児の患者数は前年度に比べ大幅に増加しています。患者数が最も多いのは、熱性けいれんの患者さんでした。急性気管支炎や喘息といった呼吸器疾患の患者さんも多くなっています。6月から8月にかけては、RSウィルスによる急性呼吸器感染症の患者数が増加しました。また、当院では急性疾患のみならずアレルギー疾患の治療も行っています。予定入院で行う負荷試験は40件程ありました。院内出生児を中心とする低出生体重児や早産児に対する治療が必要な患者さんも数多くいます。NICUにおける気管内挿管・人工呼吸器管理症例は17件ありました。例年に比べ挿管症例が多かったです。

■外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 122 4.50 4.55 0.00 72.14  
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 47 6.87 6.87 2.13 59.38  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 44 9.14 8.95 4.55 71.41  
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 44 8.64 9.88 6.82 67.27  
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 29 4.00 5.64 0.00 60.97  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

外科では消化器の疾患、呼吸器の疾患、乳腺の疾患、ヘルニアや腹部の急性疾患など多岐にわたる治療を行っています。鼠径ヘルニア、胆嚢炎、虫垂炎の患者さんに対しては、体の負担の少ない腹腔鏡手術を行うことが多く早期退院を可能にしています。癒着性腸閉塞の患者さんにはイレウス管による減圧などの治療を行っています。また、静岡県地域がん診療連携推進病院として、がん治療にも積極的に取り組んでいます。乳がんの手術患者さんに対しては乳房部分切除術が最も多く行われました。

■整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 172 26.87 25.50 70.93 82.37  
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 45 29.00 19.34 80.00 80.69  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 42 4.71 4.76 0.00 62.50  
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 40 8.90 13.04 0.00 37.75  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 35 30.57 21.96 8.57 74.57  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

整形外科では、上肢、下肢、脊椎など幅広い運動器の疾患や外傷の治療を行っています。令和5年度は常勤医6名体制で診療を行いました。当院では大腿骨近位骨折の患者さんが最も多く、全体の27%程度を占めています。転倒などにより発生する胸腰椎圧迫骨折の患者さんが次いで多くなっています。3番目に多いのは前腕骨折の患者さんでした。整形外科に入院する80%以上の患者さんが、手術が必要な骨折や怪我の患者さんです。常勤医の増加に伴い、二次救急医療機関としての役割を果たせるよう努力しています。また、地域連携パスによる急性期治療後のリハビリテーションを実施することで、他院と連携し切れ目のない医療を提供しています。

■脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 35 23.29 15.70 28.57 72.06  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 22.21 9.88 15.79 81.26  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 21.31 8.38 15.38 66.31  
010060×2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 11 27.64 19.17 54.55 74.45  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19.09  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

脳神経外科では脳梗塞の患者さんの入院が最も多くなっています。脳梗塞急性期の治療としては血栓溶解療法、抗血小板療法、抗凝固療法、脳保護療法などが行われています。次に多いのは頭蓋・頭蓋内損傷の患者さんです。硬膜下血腫の患者さんには、頭蓋から血腫を洗浄除去する手術を行っています。脳内出血の患者さんに対しては、入院中は血圧管理による保存的治療の他、開頭血種除去術、定位的脳内血種除去術が行われています。当院では連携病院と協力することで、急性期治療を経過し在宅復帰を目指す患者さんへの継続的な医療を提供しています。

■皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 28 12.68 12.88 0.00 67.71  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 18 8.44 9.29 0.00 76.83  
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし 2.86  
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 4.28  
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2なし 28.98  
◆ 集計方法と定義◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

患者数が最も多いのは蜂窩織炎の患者さんで、高熱を伴うなど外来では十分な治療を行うことが出来ない重症患者さんが入院しています。その他にも帯状疱疹、アナフィラキシー、良性の皮膚腫瘍に対する手術など、症状に応じた入院治療を行っています。

■泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 70 2.03 2.44 0.00 73.26  
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 60 2.05 2.43 0.00 61.07  
110070xx02xxxx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 42 6.05 6.78 2.38 75.95  
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 37 5.27 5.22 0.00 69.35  
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 28 6.07 6.85 7.14 74.79  
◆ 集計方法と定義◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

泌尿器科では、尿路結石、尿路性器悪性腫瘍、尿路良性疾患、尿路性器感染症などの治療を行っています。当院では前立腺癌の疑いに対し針生検を行う患者さんの入院が最も多くなっています。次に多いのは尿路結石(腎結石や尿管結石など)の患者さんの入院で、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術や経尿道的尿路結石除去術が行われています。膀胱癌に対する膀胱悪性手術(経尿道的手術)を行う患者さんに対しては、生検を行うことにより診断を確定する他、癌の種類や悪性の度合いを調べています。前立腺針生検と体外衝撃波腎・尿管結石破砕術は1泊2日の入院で対応しています。

■産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 42 3.00 2.96 0.00 42.90  
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 25 6.08 6.00 0.00 41.72  
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 20 12.40 10.10 0.00 59.55  
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 20 7.05 5.93 0.00 43.40  
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 17 4.59 4.18 0.00 63.65  
◆ 集計方法と定義◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

産婦人科では正常・異常分娩の他に、良性腫瘍疾患、骨盤臓器脱などのヘルスケア領域、前癌病変である子宮頸部高度異型上皮や子宮または卵巣悪性疾患の加療、終末期医療など産婦人科領域全般にわたって幅広く対応しています。良性腫瘍手術において、腹腔鏡下手術を積極的に導入しています。また、悪性腫瘍の患者さんには、がん種にあわせて、手術療法、化学療法、及び放射線療法を行っています。産科では富士宮市内で分娩できる唯一の病院として、総合病院である特色を活かして、地域に貢献できる医療を提供しています。令和4年度より導入した産科グレードAのプロトコルをブラッシュアップする等、母体と児の緊急事態にいち早く対応できるための備えを構築しています。

■眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 216 4.83 4.46 0.46 76.69  
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 134 2.81 2.54 0.00 71.73  
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 60 7.73 7.81 1.67 59.85  
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 51 6.25 5.71 0.00 65.57  
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼 44 4.18 4.88 0.00 64.07  
◆ 集計方法と定義◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

眼科の大部分が手術目的の患者さんです。白内障の手術患者さんが最も多く全体の56%以上を占めています。令和4年度以降、4泊5日の両眼白内障手術患者数が増加しています。眼科では、網膜硝子体疾患や黄斑部疾患など手術により治療可能な眼科疾患に対しても積極的な治療を行っています。黄斑変性症、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症、近視黄斑出血等に対する抗血管内皮成長因子剤の硝子体内注入治療も行っています。当院は他院と連携することで、地域における重度症例を担当しています。

■耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 62 8.76 7.53 0.00 14.85  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 30 4.63 4.73 0.00 74.30  
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 20 4.75 6.75 0.00 64.85  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 20 2.00 2.03 0.00 57.55  
030428xxxxxxxx 突発性難聴 19 8.68 8.55 0.00 59.47  
◆ 集計方法と定義◆
  • 患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、平均在院日数(自院、全国)、転院率、平均年齢を掲載しています。
  • DPCコードは診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばコードは異なります。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

耳鼻咽喉科では、頭頸部領域を幅広く網羅し治療を行っています。令和5年度も扁桃、アデノイドの慢性疾患に対する手術症例が最も多く、口腔・咽頭などの手術症例も増加しています。前庭機能障害(めまい症)の患者さんに対する検査や保存的治療も次いで多くなっています。保存的治療を行う疾患としては、急性扁桃炎や扁桃周囲膿瘍等の感染症、睡眠時無呼吸症候群、突発性難聴、顔面神経麻痺の患者さんが多くなっています。また、嚥下リハビリ依頼症例に対しては嚥下内視鏡検査を全件行っており、嚥下内視鏡検査による評価は364件でした。

 


 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード

? 初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 16 19 1 8
大腸癌 16 10 17 30 1 8
乳癌 26 26 12 1 8
肺癌 23 63 1 8
肝癌 11 13 11 1 8

※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

◆ 集計方法と定義 ◆
  • 初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者(再発部位によらない)は期間内の患者数として集計しています。
  • 患者数は延患者数としています。
  • 治療前に得られたTNM分類と医療資源を最も投入した傷病名は、必ずしも紐付かない場合もあります。
  • TNM分類が不正確等で病期(stage)が不明な場合は、「不明」としてカウントしています。
  • Stageが「0」のものは集計対象外としています。
◆ 解説 ◆

当院は静岡県地域がん診療連携推進病院の指定を受けており、内視鏡的治療、外科的治療、抗がん剤治療、放射線治療など患者さんの状態に合わせた集学的治療を行っています。また、治療が困難とされたがん患者さんの苦痛を和らげる緩和ケアの体制も整えています。初発・再発を合わせた入院患者数は肺癌が最も多くなっています。Ⅲ期やⅣ期といった進行癌の割合が高く、抗がん剤治療などで繰り返し入院する患者さんが多く見られます。その一方、Ⅰ期の患者さんも多くなっていました。2番目に多いのは大腸癌です。病期分類が不明とされている症例には、治療前の検査入院の患者さんも含まれます。入院中に検査結果が出ていなかったり、遠隔転移の有無の評価が退院後になるなど、入院中の情報だけでは病期分類が出来ないことが理由として挙げられます。次いで多いのは乳癌です。乳癌では早期癌に対する手術患者さんが多いのですが、当院では、抗がん剤治療やホルモン治療なども組み合わせ、個々にあった最適な治療法が選択されています。早期の胃癌に対しては、内視鏡的治療が行われています。傷が小さく回復が早い腹腔鏡下手術も積極的に行われています。進行癌の患者さんに対しては、手術後抗がん剤治療が行われています。切除不能の進行癌に対しては抗がん剤治療、放射線治療が行われています。肝癌に対しては、肝動脈血管塞栓術やラジオ波焼灼療法、肝切除術などが行われています。

 


 

成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード

  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症
中等症 86 18.76 80.19
重症 30 19.90 86.10
超重症
不明
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 成人の市中肺炎(普段の社会生活の中で罹患した肺炎)につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を掲載しています。
  • 入院契機傷病名および医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10コードが、両方ともJ13~J18$で始まるものに限定しています。
  • 重症度分類はA-DROPスコアを用いています。重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。
◆ 解説 ◆

重症度分類はA-DROPスコアを用いて分類しています。この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外となっています。小児の肺炎も集計対象外としています。患者数を見ると中等症の割合が最も高く、全体の66%程度を占めています。また、重症度が高くなるほど年齢が高くなる傾向があり、高齢者の方ほど重症化しやすいことが推測されます。肺炎の治療には総合的な対応が求められ、多職種によるチーム医療が必要な疾患になります。当院では、長期入院に伴う廃用性の筋力低下を防ぐために早期リハビリを実施する等、患者さんの状態に応じた治療を行っています。

 


 

脳梗塞の患者数等 ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 94 31.71 75.43 45.26
その他
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を、発症日から「3日以内」「その他」に分けて掲載しています。
  • 医療資源を最も投入した傷病のICD10がI63$の症例を集計しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

発症日から3日以内に治療を開始した患者さんの平均年齢は75.43歳で、75歳以上の患者さんが全体の62%以上を占めています。脳血管疾患は死亡率上位の疾患であり、脳梗塞の場合は早期に治療を行うことが効果的とされています。当院では、脳梗塞と診断された患者さんに対し発症日から3日以内に治療を開始しています。血栓溶解療法や脳保護療法などの治療を迅速に開始することは早期離床につながります。また、リハビリテーションを開始することで発症後のADL(日常生活動作)障害が軽減されます。当院退院後、45%程度の患者さんは地域連携パスの連携病院などに転院し継続的にリハビリ治療を行っています。

 


 

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード

■内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 94 1.85 11.38 4.26 81.81  
K654 内視鏡的消化管止血術 57 3.25 13.49 14.04 75.86  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 29 1.55 3.76 0.00 73.93  
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 22 1.50 7.36 0.00 79.14  
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 22 1.23 7.41 0.00 74.77  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

内科では様々な内視鏡治療が行われており、胆道疾患などに対して行われる内視鏡的胆道ステント留置術が最も多くなっています。これは様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。当院では消化管出血などの緊急対応も行っており、上部消化管に対する内視鏡的消化管止血術が次に多くなっています。この他にも、大腸ポリープ・粘膜切除術、血管塞栓術、慢性腎不全の患者さんのバスキュラーアクセスを確保するための内シャント設置術なども行われています。

■循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 49 1.84 2.65 0.00 69.06  
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 35 2.77 11.00 5.71 83.29  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 25 0.00 10.64 0.00 70.92  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 22 0.09 14.36 4.55 64.77  
K597-2 ペースメーカー交換術 19 1.00 5.21 0.00 82.26  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

循環器内科では虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術が多くなっています。当該手術は、詰まってしまった血管や細くなった血管にステントを留置し、血管を拡げることで血流を回復する手術です。患者数が最も多いその他のもの(主に狭心症など)の場合は2泊3日の予定入院で治療するケース、急性心筋梗塞や不安定狭心症に対するものは緊急入院で治療するケースが該当します。これらの術式は診療報酬上の算定要件に基づき請求するため、実際の急性心筋梗塞の患者数とは異なります。また、洞不全症候群などに対するペースメーカー移植術は2番目に多くなっています。

■外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 87 1.07 2.17 0.00 72.29  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 59 1.59 4.46 1.69 61.41  
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 35 1.23 2.91 0.00 71.77  
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 31 1.32 6.42 6.45 68.77  
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 29 1.00 2.00 0.00 60.97  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

外科では、体への負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。当院ではガイドラインに沿った標準的な治療を提供しており、鼠径ヘルニア、胆嚢炎、虫垂炎などの良性疾患、胃がん、大腸がん、肺がんなどの悪性疾患まで対象は多岐にわたります。令和5年度は、乳がんの手術患者さんがさらに増加しました。

■整形外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 133 1.73 23.13 60.90 79.02  
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 53 2.17 13.77 20.75 64.26  
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 52 1.69 23.85 78.85 81.50  
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 50 0.92 1.56 0.00 61.62  
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 42 1.57 26.64 9.52 74.79  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

整形外科では、大腿骨や股関節、前腕の骨折に対する手術が多くなっています。髄内釘やプレートなどを使って骨を固定する手術や、骨頭を人工物に入れ替える手術が行われています。また、変形性関節症などに対して行う人工関節置換術も多く行われています。大腿骨や股関節の手術患者さんは高齢の方が多く、手術後に十分にリハビリを行っています。地域連携パスも活用しており、回復の程度に応じてリハビリ専門病院への転院調整を行い、術後リハビリを連携していることから転院率は高くなっています。

■脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 18 1.28 13.56 16.67 79.44  
K1781 脳血管内手術 1箇所  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。)  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの  
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

慢性硬膜下血腫に対して行う血腫穿孔洗浄術や、早期の回復期リハビリにつなげることを目的に行う胃瘻造設術が多くなっています。血腫穿孔洗浄術では、頭蓋から血腫を洗浄除去しドレナージを行います。術後の患者さんの多くが自宅退院しています。脳神経外科では、緊急手術や血管内手術などの急性期治療を経過した後、早期にリハビリテーションを導入しています。 地域連携パスも活用しており、連携病院などに転院し継続的にリハビリ治療を行うことで、機能回復を目指しています。

■泌尿器科

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Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 70 1.00 4.06 4.29 75.49  
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 60 0.05 1.00 0.00 61.07  
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 36 1.58 2.67 0.00 69.17  
K8411 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの 17 2.24 6.35 0.00 74.06  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 15 0.60 7.60 0.00 72.53  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

泌尿器科では、膀胱癌に対する膀胱悪性手術(経尿道的手術)が最も多く行われています。尿道から内視鏡を挿入して腫瘍を切除するため、開腹手術に比べ患者さんの体への負担への負担が少ない治療方法です。2番目に多いのは体外衝撃波腎・尿管結石破砕術です。これは体内に存在する結石を衝撃波により細かく砕き、体外への排出を容易にするための治療です。当院では1泊2日の入院で対応しています。3番目に多いのは経尿道的尿路結石除去術です。直接レーザーで結石を破砕する手術になります。当院では、悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術なども行われています。

■産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 43 1.02 5.37 0.00 51.09  
K867 子宮頸部(腟部)切除術 37 1.00 1.00 0.00 44.97  
K877 子宮全摘術 27 1.56 8.37 0.00 59.30  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 25 0.88 4.12 0.00 40.32  
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

当科では良性子宮腫瘍疾患に対する手術が最も多く、次に多いのが子宮頚部切除術または蒸散術を要する子宮頸部高度異型上皮の患者さんです。術後はERASを導入し、過剰な輸液を控え、早期経口摂取、早期離床を促しています。婦人科に関しては、良性腫瘍手術における腹腔鏡下手術の割合が減少しました。帝王切開症例は68件(全分娩は334件)でしたが、集計対象外となっています。周辺産科医療機関からの母体搬送も適宜受け入れており、小児科の協力の下、母児の管理を行っています。また、日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)の講習を受け、2名がインストラクター、アシスタントインストラクターの資格を取得しました。1月には当院主催でJ-CIMELSの講習会を開催し、静岡東部地区の産科医師、助産師、看護師の方々が多数参加しています。

■眼科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 348 2.07 0.99 0.29 74.83  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 165 0.73 4.87 0.61 63.65  
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 36 0.64 2.61 0.00 67.81  
K284 硝子体置換術 21 1.05 2.90 4.76 58.86  
K2686 緑内障手術 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術 18 2.33 1.00 0.00 75.06  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

当院では眼科全体の56%以上の患者さんが白内障の手術を行っていますが、糖尿病網膜症や網膜剥離、増殖性硝子体網膜症、黄斑円孔などの網膜硝子体疾患に対する硝子体茎顕微鏡下離断術なども数多く行われています。昨年度と同様、当院では他院と連携しつつ重度症例を担当しており、地域の中核病院としての役割を果たしています。

■耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 54 1.00 7.39 0.00 17.06  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 22 1.00 3.41 0.00 62.41  
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 13 0.08 4.77 0.00 45.54  
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合  
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術  
◆ 集計方法と定義 ◆
  • 手術件数の多い順に5術式について、患者数・術前日数・術後日数・転院率・平均年齢を掲載しています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名の診療科で集計しているため、必ずしも診療科=手術施行科ではありません。
  • 輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、及びすべての加算は除外しています。
  • 転院率は、転院患者数/全退院数としています。
◆ 解説 ◆

耳鼻咽喉科で最も多いのは、扁桃肥大や慢性扁桃炎に対して口蓋扁桃摘出術を行う患者さんです。全体の42%以上が10歳以下の小児で、全身麻酔で手術が行われます。慢性副鼻腔炎などに対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術は、内視鏡手術を基本として、できるだけ侵襲を少なくし入院期間が短くなるようにしています。この他にも扁桃周囲膿瘍切開術、甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術、耳下腺腫瘍摘出術など、耳鼻科頭頸部領域を幅広く網羅し手術を行っています。

 


 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 13 0.20
180010 敗血症 同一 11 0.17
異なる 20 0.31
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 10 0.16
異なる

◆ 集計方法と定義 ◆
  • この指標における「同一」とは、最医療資源傷病名(DPC6桁)と入院契機傷病名が、同一か否かということです。
  • 播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症の症例数と発生率を集計しています。
  • 同一性の有無を区別した各症例数の、全退院患者数に対する発生率を掲載しています。
◆ 解説 ◆

最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置等の合併症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して症例数をカウントしています。医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして対象症例数と発症率を示しています。手術・処置等の合併症については、大部分が最医療資源傷病名と入院契機病名が同一の患者さんです。一例として、ペースメーカーを始めとする心臓植込み型デバイス留置後に生じる感染症があります。こういった、手術や処置後の感染が6件ありました。当院では、手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って行われていますが、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については可能な限り事前に説明した上で、手術や処置の施行に同意いただくよう努めます。

 


 

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 ファイルをダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 899
分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) 819
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 91.10
◆ 計算方法 ◆

(分母のうち、肺血栓塞症の予防対策が実施された患者数 / 肺血栓塞症発のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数 ) ×100

◆ 解説 ◆

対象期間中に肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院症例につき、肺血栓塞栓症の予防対策(弾性ストッキングの着用、抗凝固療法等)のいずれかが実施された症例の割合を集計しています。肺血栓塞栓症は、血栓の大きさや血流の障害の程度によって軽症から重症までのタイプがあります。周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、急性肺血栓塞栓症の発生率を下げることにつながると考えられています。当院の予防対策実施率は91.10%でした。

 


 

血液培養2セット実施率 ファイルをダウンロード

血液培養オーダー日数(分母) 1,854
血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) 796
血液培養2セット実施率 42.93
◆ 計算方法 ◆

(血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数 / 血液培養オーダー日数 ) ×100

◆ 解説 ◆

血液は通常無菌状態で保たれていますが、感染が起こった場所から血液内へ病原菌が侵入すると、病原菌が全身に広がり、菌血症や敗血症という重篤な感染症になります。それを防ぐためには、感染症に罹患したら、速やかに病原菌を特定し治療に効果的な抗菌薬を選択する必要があります。血液内の病原菌の有無を調べることを血液培養検査と言います。血液培養検査を行う場合は、好気性菌と嫌気性菌が発育するのに適した2種類のボトル(1セット)を使用します。血液培養検査では2セット以上採取することがスタンダードとなっており、実施率をモニタリングすることは、感染症治療を行う上で非常に重要です。当院の血液培養2セット実施率は42.93%でしたが、データ誤りがあるとの認識で再調査したところ、システム上の不具合や入力誤りが確認できました。実際の実施率は72.92%でした。

 


 

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 ファイルをダウンロード

血広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 478
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 423
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 88.49
◆ 計算方法 ◆

(分母のうち、入院日以降抗菌薬処方まで間に細培養同定検査が実施された患者数 / 広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数) ×100

◆ 解説 ◆

近年問題となっている薬剤耐性菌は、抗菌薬の不適正使用と使用量が大きく関係しています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。特に広域スペクトル抗菌薬は広範囲に効果がある反面、耐性菌を発生しやすいため、使用を必要最低限に留める必要があります。細菌培養同定検査を行い、最も効果のある抗菌薬を調べることが不可欠です。当院の広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は88.49%でした。

 


 

更新履歴

令和6年9月27日 令和5年度病院指標を公開しました。

日本医療機能評価機構 認定第JC837号

出生前検査認証制度等運営委員会

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