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富士宮市立病院看護部ブログ

看護師研修

看護師研修 “一般病院における認知症ケア”

 認知症の人は年々増加しています。また、高齢になるほど認知症の人の割合は高くなり、85歳以上では約4人に1人が認知症であるといわれています。
 当院にも認知症の方が治療に訪れたり入院されています。また、認知症の親を介護している職員もいます。正しい理解をしケアをしないと認知症症状を悪化させてしまいます。
 

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 そこで看護部では、9月28日(土)急性期病院における認知症ケアの改善と評価などを研究されている千葉大学看護学研究科教授 酒井郁子先生をお招きし研修会を開催しました。
酒井先生をお招きするきっかけになったのは、東京に研修に行き先生の講演を聴講した当院の職員が、是非当院でも講演をしてもらった方が良いということでお願いすることになりました。
 そしてこの研修会には、当院だけでなく近隣施設で認知症ケアにあたっている勉強熱心な職員の方々にも参加して頂きました。
参加した人たちからは、興味深く3時間の講演もあっという間に終わってしまった、現場にすぐに活かせる内容だったと絶賛していました。企画した看護部教育委員も先生をお招きし本当に良かったと喜んでいました。
 内容は、認知症の中核症状(記憶障害・判断力の低下・問題解決能力の障害・実行機能障害・失行 失認 失語)は治癒しないが周辺症状(BPSD:せん妄・妄想・暴力・徘徊・睡眠障害など))はケアの仕方により軽減できる、病院で短期間で確実な治療を展開する看護として、予測的なフィジカルアセスメント・薬剤の影響の把握・治療を短期間に安全に実施・生活機能を最大限に維持することであるとご教授頂きました。
 認知症の患者さんが病院で治療する際、こうしてくれれば楽になるのにどうしていうことを聞いてくれないんだろう?わからないんだろう?など、医療者は様々なジレンマを抱えています。しかし、認知症の患者さんは“今を生きている”ためこれを我慢すれば楽になれるなど考えられないのです。
 だから痛みや疲労などの苦痛は我慢できないし、言い聞かせることも無意味なのです。それをそのまま受け入れアセスメントしながら最適なケアを提供してこそ看護のプロであるということ、認知症の患者さんもひとりの“人”として尊厳されるべき人であり、尊厳は守るものではなくケアにあたるものが認知症患者さんの尊厳をいかに見出せるかということを学びました。
 つまり、私たち看護師が得意とするところの共感的態度(相手の視点から問題を理解する態度)を示し、認知症の患者さんの発言や行動の真意を探りやさしく対応することだと再認識することができました。
 これはご家庭で介護されている場合も同じことが言えるのではないでしょうか。頭ごなしに叱ったり、行動を正そうとしても症状を悪化させてしまい、お世話する人もストレスが蓄積するだけです。少し冷静になり認知症の方の行動を変えようとするのではなく、まず接する側が相手の行動に合わせみるといいのかもしれませんね。

日本医療機能評価機構 認定第JC837号

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