富士宮市立病院看護部ブログ
ナースのつぶやき
エキスパートナース
今回は、看護師の資格のみならず、さらに専門的な資格を取得して活躍している看護師を紹介します。
中央診療 副主任看護師 北條 真由美
私は中央診療に勤務し9年になります。中央診療では、内視鏡室、血管造影室、レントゲン・テレビ室での看護を担当しています。中央診療の看護は検査中の短時間ですが、とても重要だと考えています。緊急心臓カテーテル・緊急腹部カテーテル・緊急内視鏡と多種の専門性に対応しなければいけません。経験を重ねていくにつれ、医師に言われるだけでなく、あらゆることを予測して対応でき、患者・家族にも的確な看護ができるようになりたいと考えました。
心臓カテーテルの研修会に参加していく中でインターベーションエキスパートナース(INE)を知り、もっと専門性を追求し学習できることを知った為、資格取得をする事にしました。
インターベーション治療とは、カテーテルを用いた治療のことで、それを担う看護師のことをインターベーションエキスパートナースといいます。
CIVT(日本心血管インターベンション治療学会)とIVR(日本インターベンショナルラジオロジー学会)が専門性を持った看護師の育成のため、2012年よりインターベーションエキスパートナース(INE)という名称の専門性を持った資格を創設し、育成を開始しました。現在、全国に2000名程います。治療・検査に関する専門知識と技術を必要とし、日々進歩しており、医療の可能性を広げています。心血管では、多くのケースでカテーテル検査・治療が用いられ年々増加しています。急性期病院ではインターベーション治療に関する知識は不可欠です。
資格取得の条件は以下の項目です
- 臨床経験の必要性 (この100症例を経験する為には、3~4年かかります)
IVR専門医またはCVIT専門医のもとで100症例以上の看護経験を有する - 講習会への参加 (2回/年予定)
- 筆記試験(これが大変でした)
これらの条件を満たし、平成26年4月に資格を取得し、この学びを活かした質の高い看護が実践できるようになりました。資格取得後も、5年毎更新をする為ポイントが必要です。新しい知識・技術を習得する為、研修への参加を頑張っています。