富士宮市立病院看護部ブログ
ワークライフバランス
病児保育室からこんにちは♪
当院では平成25年度より、院内保育所に入所しているお子さんを対象に、病児保育を行っています。院内保育所で保育中に、突然の発熱などで院内保育所ではお預かりできないお子さんがいた場合、専用の保育室でお預かりするものです。
お子さんの体調を心配する親御さんが安心して病児保育を利用できるよう、入室時には一緒にお子さんの熱を測り、お子さんの体調や食欲、普段の呼び名や好きなものなどについて、お話を聞いています。
また、多くのお子さんにとっても、病児保育室は初めての場所であり、保育士と顔を合わせるのは初めてです。お子さんが親御さんのお仕事が終わるまで、安心して過ごせるよう、絵本やDVDを用意しています。
入室直後は泣いてしまうお子さんも多くいますが、次第に病児保育室にも保育士にも慣れ、抱っこで落ち着いたり、笑顔や寝顔を見せてくれたり、絵本やDVDを見ながらお話してくれます。お昼には院内保育所で提供されるごはんを病児保育室で食べます。お昼寝のあとには、おやつを病児保育室で食べます。おやつの時間はどのお子さんにとっても嬉しい時間のようです。
親御さんがお迎えに来たときの、お子さんの嬉しそうな顔を見ると、私もホッとします。親御さんもとても優しい表情でお子さんを抱きしめています。帰る前には、一緒にお子さんの熱を測り、お預かりしている間のお子さんの様子を伝えています。このお迎えの時間は、病児保育に携わってよかった、と思える一番の時間です。
私は保育士ですが、病児がいないときは看護部の事務員として勤務しています。育児休暇中の看護師さんは月に1度、私の勤務する部屋へ顔を見せてくれます。ほとんどの方はお子さん連れで来るので、顔なじみの看護師さんやお子さんが増えてきました。育児休暇から仕事に復帰し、病児保育を利用するときには、お互い面識があるのでコミュニケーションがとりやすく、看護師さんにも安心してもらえるのではと思っています。それが事務員と兼任している強みだと思います。
看護部には小さいお子さんを預け、勤務している職員が多数います。お子さんが体調を崩し、お迎えを依頼されても、今すぐ仕事を終えられない、代わりにお迎えを頼める人もいない、という職員の支援のひとつとして継続していきたいと思います。
保育士 市川美絵