富士宮市立病院看護部ブログ
ナースのつぶやき
プリセプターとしての一年を振り返り、次年度のプリセプターに支援できること Part.2
私は今年度プリセプターをやらせて頂くことで相手への伝え方について最も深く考え自分自身を振り返る一年となりました。
私のプリセプティーは社会人経験があり、コミュニケーションを上手にとり確認動作も確実に行っていました。私自身プリセプターの経験が無かったので、新人3名とそれぞれどのように関わって良いのか悩みながら接していました。しかし、一度説明したことを確実に実施する新人と、何度か説明を要する新人、それぞれのペースにどのように合わせ支援したら良いのか分からず時には強い言葉で伝えてしまうことがありました。何度も説明を要する新人にとっては、私の説明が伝わっていなかったのではないかと今振り返ると思います。一人一人の理解度をプリセプターである私が理解し、3人同時に説明を行っても、3人の行動やケアの実施状況を確認し支援する必要があったと反省しています。今までは、説明をしても相手に伝わっていないとき心の中で「どうして分かってもらえないのか」と思っても、自分の行った説明の方法について振り返ることをしていませんでした。相手の立場になって考え、相手の状況を理解した上で今指導するべきなのか考え相手に伝えていれば、分かりやすい説明が行えていたのではないかと思います。伝えたいという私の気持ちが強くても、相手の立場になって考えなければ伝わらないということを学びました。
私のプリセプティーは、一度伝えたことは確実にメモに残したり理解をして次からはほぼ確実に実施できていました。また、分からないことや未経験のケアや処置についてはプリセプターの私に確認してくれたり、私が居ない時には他の先輩に積極的に声をかけ確認していました。困ったことや分からないことをそのままにせず確実に聞いてくれるプリセプティーに安心感を抱くとともに、分からないことをそのまま実施することは無いだろうという私の勝手な先入観がありました。輸液のインシデントをプリセプティーが起こしてしまったとき、私も同じ勤務でした。プリセプターとして、プリセプティーの行う業務や担当患者のケアを把握し始めて行う処置・ケアは無いか確認すれば良かったと反省しています。今までは、自分の業務に必死になっていましたが、今年度プリセプターを経験し、プリセプティーや新人が担当している患者についても情報を得て、フォローを行いました。それは、新人だけではなく後輩が担当していても同じであり、チーム医療となることを学びました。困っている時に、新人から先輩に声をかけるのはとても勇気のいることなので、周りを見て新人が何に困るか、不安になるかを予測し私のほうから声をかけることを来年度も意識し後輩と関わっていきたいと思います。
私のプリセプティーは私を頼ってくれて、辛いことがあってもいつも笑顔で私と接してくれました。年上のプリセプティーに4月当初はどのように接して良いのかと思ったこともありましたが、私の分かりにくい説明をいつでも最後まで聞いてくれました。忙しいときでもいつも患者さんの訴えを最後まで傾聴し優しく声をかけているプリセプティーを見る度、心があらわれると共に見習っていました。プリセプティーに感謝するばかりです。
プリセプターを経験することで、自分自身を見直す良い機会となりました。一年間支援してくださった病棟の皆さんにも感謝しています。ありがとうございました。
今年度の新人さんも、プリセプターと一緒に頑張っています!