富士宮市立病院看護部ブログ
看護部紹介
特定看護師紹介
現在の日本では、国民の4人に1人が後期高齢者という超高齢化社会を迎えようとしています。認知症高齢者や独居・高齢者夫婦のみの世帯の増加、患者数の増加、病院数の減少、医師不足そして療養場所として住み慣れた地域を選ぶ人が増えています。地域包括ケアや在宅療養の受容が高まることによる専門的知識と技術の習得が必要とされ、特定行為研修制度が設けられました。
特定行為とは、手順書に基づいて医師の判断を待たずに診療の補助として特定された医行為を看護師が行うことです。私は現在、外来で勤務しながら医師の指導のもと、技術・知識の習得と向上に励んでいます。特定看護師はまだまだ皆様の身近な存在には至っていない現状ですが、特定された医行為を特定看護師が実施することで外来受診時の待ち時間短縮、診察時間や処置時間が短縮することで患者様の負担軽減にもつながると考えられます。また、指示された範囲内であればタイムリーに医療を提供することができ、症状の回復や異常の発見が早くなり苦痛の軽減が早期に図れるなどのメリットがあります。
特定看護師は技術や知識の習得の他、市民の皆様が住み慣れた場所で生活できるよう、病院と地域とのかけはしとなる役割を担っていると考えます。病院での専門的な治療終了後、どのようなサポートを整えたら不安や負担が少なく生活していくことができるのか、他職種や専門チームととともに協力し、1人の生活者としてサポートしていきたいと思います。お気軽に声をかけてください。