富士宮市立病院看護部ブログ
看護部紹介
皮膚・排泄ケア特定認定看護師の活動

皮膚・排泄ケア特定認定看護師は、創傷・オストミー・失禁看護の分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践ができる看護師のことで、ケアの実践だけでなく、医師や看護師等から相談を受けたり、ケア方法について指導したりする役割があります。皮膚のトラブルや創傷の発生を予防できるよう、皮膚を健全に保つことができるスキンケアを実施したり、創傷を治すために、生活環境や局所環境、ベッドや布団などの環境などを整えるケアを行ったりします。ストーマ(人工肛門・人工膀胱)造設患者には、ストーマケアについて情報提供をしたり、ストーマ周囲皮膚の管理、ストーマ装具の選択、日常生活のアドバイス、精神的なサポートなどを行います。失禁ケアでは、尿や便失禁の改善を促すケアや、失禁によるスキントラブルに対する予防や改善のためのケアを行います。
特定行為とは、医師からの包括的な指示によって実施できる特定の診療の補助行為で、現時点では、38の行為が特定行為として認められています。創傷・オストミー ・失禁の領域では、創傷の壊死組織の除去や、傷を治す方法のひとつである陰圧閉鎖療法の実施などが、特定行為に含まれ実践しています。
活動として、毎週木曜日には皮膚科医師と褥瘡回診を行っています。さらに、第2・第4木曜日には、栄養管理士、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師、社会福祉士、そして褥瘡対策実践委員、病棟看護師の皆さんと合同でカンファレンスを開催し、情報共有と治療方針の調整を密に行っています。
ストーマ外来では、術前から術後、そして退院後にわたって患者さんを継続的にサポートします。具体的には、装具選択のアドバイスや皮膚トラブルの相談、日常生活の悩みなど、患者さんが安心して社会生活を送れるよう、きめ細かなケアを提供しています。皆さんが病棟で関わる患者さんが退院された後、どのように生活されているかなどをサポートします。
皮膚・排泄ケア特定認定看護師は、ストーマ外来での継続的なサポートや、病棟での褥瘡ケアなどの専門的ケアを通じて、皆さんの日々のケアを専門的な視点からサポートする存在です。私が提供する専門的なケアが、患者さんの生活の質を向上させ、皆さんのケアの負担を軽減することにもつながります。共に協力し、より良いケアを患者さんに届けられるよう、今後も力を尽くしていきたいと考えています。

皮膚・排泄ケア特定認定看護師 伊藤




