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富士宮市立病院看護部ブログ

ナースのつぶやき

わたしの心に残ったこと

佐野 友里杏

 わたしの心に残ったことは、大きく分けて2つあります。急変時の対応、終末期の患者や家族との関わりです。急変時の対応については、夜間業務中に初めて経験をしました。退院目前の患者さんでしたが、夜間呼吸が止まっている状態で発見され、DNRが取れていない患者さんでした。個室への搬送し、救急カートを持っていきました。他にも酸素や吸引の物品など、必要な物がいくつかありました。ある程度は用意ができましたが、同じ物品でも、形状や適応が多少異なるものもあり、戸惑いました。また、必要な物が病棟内のどこにあるのか、分からないこともありました。スムーズに処置を行うためには、素早く準備をする必要があるため、再度確認をしておきたいと思いました。蘇生中も自分に何ができるか考え、心臓マッサージや医師に薬剤を渡したり、環境整備などを行いました。新人研修で先輩方のデモンストレーションを見学して以来だったので、流れなどもきちんと理解できていませんでした。資料を見直し、分からないことは先輩看護師さんに質問し、少しずつ出来ることを増やしていきたいです。
 終末期の患者さんやご家族との関わりでは、苦痛を表現できない患者さん、その患者さんに対して、何かできることをしてあげたい、といった思いのあるご家族との関わりでした。患者さんは、肝硬変で肝機能が急速に悪化しており、入院時から意識レベルも悪く、意思疎通や症状の有無を把握することは困難でした。出血傾向のため、口腔内の出血が目立っていました。ご家族が元看護師であったこともあり、担当看護師により口腔ケアの指導が行われ、家族は患者に直接ケアを行うことができて嬉しい、などの声が聞かれていました。口腔内の乾燥も著明であったため、私自身もケアを行う際には口腔内を湿らし、痰や痂疲を柔らかくしてから口腔ケアを行ったり、ジェルによる保湿を入念に行いました。また、酸素投与中でありマスクやゴムバンドが顔面や耳、鼻に当たる部分に圧痕がついていました。ガーゼをゴムバンドに巻いたり、鼻に当たる部分にガーゼをあてたりして圧痕の解消や褥瘡の予防をはかり、家族から感謝の言葉を頂きました。また、先輩看護師さんから、患者さんの今日の状態などを家族に伝えたりすることも大切な関わりの一つなのではないかとアドバイスを頂きました。これをきっかけに、今日の患者さんの状態をご家族に伝えたり、ご家族からの質問に答えたり、話を傾聴したりなどの関わりを意識しました。ご家族からは、安心しました、良かったなどの言葉や、ほっとしたような表情がみられるようになりました。意思疎通が困難な患者さんでしたが、日々の観察からアセスメントできることもあり、そこから苦痛や痛みなどの緩和に努めることができたと感じました。苦痛を緩和する援助を考えた際、リラックス促進効果のある清潔援助が初めに浮かびましたが、先輩看護師さんからの投げかけによって、今回のように声かけや話の傾聴など、ケアに繋げることができたと思います。ご家族に対する声かけは、患者さんの状態を知る手がかりとなるため、安心を促す関わりができたと思います。この1年間で得た経験を今後へ繋げていけるよう患者さん、ご家族との関わり、日々の学習を大切にしていきたいと思います。

 

日本医療機能評価機構 認定第JC837号

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